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Rabbit物語  作者: のん
05章
45/70

5.ゆいじゃない








「ゆいぃ・・・。む、虫が・・・」





まいの目には涙が浮かんでいる。




そう・・・。




まいは虫が大の苦手なのです。




「大丈夫だよ!ただの虫じゃんっ」




「む、虫だよ!?ただもなにも、虫なんだよ!?あぁぁぁぁぁ」




「だいじょぶだいじょぶぅ~ほらっ行こう」





「何故そんなノリノリ!?」








ってなわけで。




















あともう少しで、銀塊の城に着くぞ~!!!




ってトコロだった。




そのトキだった。




激しい頭痛があたしを襲い、あたしは意識を失った。

















まいside














む、虫がぁ~




あぁ・・・。




もう、ダメ。









と。




思っていた、その時。




ゆいに異変が起こった。











「うっ痛っイ、イヤ、」




「えっゆい!?どした?」




「痛・・・い助け、て」




「えっ痛い?頭?」




するとゆいは崩れ落ちるように、意識を失った。









あたしは叫び続けた。






「ゆいっ!ゆいっ?


 ・・・起きてよ。はやくっ起きなさいよっ


 起きろって言われたら、ちゃんと・・・、起きなさいよ・・・」






あたしの力の無い声だけが、こだまする。




・・・ゆい。




何があったのよ?




あたし。




ばかだから。




ちゃんと説明してくんないと、分かんないのに。




ただ、助けてなんて言われたってあたし、分かんないし・・・。




だから、ちゃんと起きろよ・・・。




早く・・・、起きなよ!












すると、ゆいの体が宙に浮くように起き上がった。




よ、よかった。




でも、何か違う。




ゆいじゃ、ない。











するとゆいは口を開いて、しゃべりだした。











「テガミ、カエセ。ワタシ、カエセ。ニクタイ、カエセ、コロス、コロス、コロ、ス


 やっまいっ逃、げ、て。コロス、いやぁー」











何があったの!?






ゆい今、逃げてって言った?





どういうコト?





コイツ、ゆいじゃない!




でも、所どころ、ゆいの声が聞こえる。









するとゆいは、瞳を閉ざし、眠り始めた。





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