4.この涙を止めて
沈黙が、続く。
ジョニーが亡くなった、今。
涼は、何もしゃべらなくなってしまった。
そりゃあ。
そうだよね?
つらいよね。
あたしが、悪いよね。
沈黙を破ったのは、まいだった。
「何があったの?ゆい。」
何があったのか・・・。
一瞬の出来事だった。
あたしは今までの出来事を、包み隠さず2人に話した。
すべてを聞いたまいは、あたしを抱きしめながら、こう言った。
「辛かったね。でも、あたしはゆいが悪いわけじゃ、ないと思う。だから、そんな思いつめないで。」
と。
優しいね。
まいは・・・。
「2人とも、つかれたでしょ?今日はココで休もっか。」
まいが言ってくれた。
あたしたちは、崩れ落ちるように、眠った。
まるで、悲しみから逃れようとするかのように・・・。
でもね?
逃れちゃダメなんだよ。
受け入れなきゃ。
何にもならないんだから。
朝日が昇り、皮肉なほどきれいな景色が顔を出した頃。
あたしは目覚めた。
2人を探す。
だが、涼が・・・。
・・・いない。
涼。
涼。
涼!
すると、あたしのテントの前に、一通の手紙があった。
* * * * * * * * * *
ゆいとまいに、この手紙をあてる。
俺は、1人で戦う。
君たちとは、もう一緒にいられない。
心配なんて、言葉を並べないでくれ。
親父が死んだのは・・・。
少なくとも、ゆい。
お前のせいでもあると、俺は思うから。
さようなら。
* * * * * * * * * *
やだ。
泣きそう。
あたし・・・。
涼がいないと。
もうダメなのに・・・。
この気持ち。
悲しい、なんてものじゃない。
とても複雑で、辛いの。
あたしが悪いって。
自覚しているから。
あたしも、涼の気持ち。
分かるから。
だから、何も言えない。
ただ、涙が止まらないの。
だれか、この涙を止めて・・・・。




