10.戦争の幕開け
あたしとまいが、このワンダーランドに来て約半年が過ぎ去った。
この半年が、あたしたちにとってかけがえのない。
そんな存在になることを。
あたしたちは夢にも思わなかったことだろう。
「ここっす。ここが俺らの町。」
「やっと着いたー。」
「んじゃ。あたしたちはサラちゃんさがしますか?」
「了解。ゆい、まい。行くぞ。」
「分かった。ゆい、速く。」
「あっうん。」
「ちょっと待ってくださいよー。俺を忘れちゃ困るなぁ~」
レンが訳の分からないコトをつぶやいた。
「は?お前何言ってんだよ?」
「だーかーらー。ここまで送ってくれたっつーことで、何かお礼がしたいってこと。」
ほんと?
お礼!?
なんだろ!!!
「お礼?」
「まぁ、とりあえず。俺ん家来ます?」
「うん!!!行く行く。」
あたしがノリノリで答えたにも関わらず、涼はというと・・・。
「ダメだ。俺たちには時間が無い。」
「時間がない?どういうこと?説明しなさいよ!」
「うん、そうだよ。涼、説明して。」
涼が口を開いた。
・・・そのときだった。
彼らが来たのは・・・。
激しい爆音とともに、多くの人々の悲痛な叫び声が聞こえる。
ここは、どこ?
今、あたしたちは平和に、会話していた。
ただ、それだけなのに・・・。
きれいな風景から、一変した。
荒れ果てた町。
人々の無残な光景。
泣き喚き、助けを呼ぶ声。
そう。
戦争が幕をあけようとしたのでした。
次回、時空をつかさどる扉が再び!?




