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9.こんなに早く・・・。
なぜか・・・。
あたしたちはレンの住む町、ブリーズに向かっていた。
なんで?
それはレンが1人で家に帰れない、なんて言うから。
あたしたちには、時間がない。
あたしたちは、何も気づいていなかった。
あたしたちが生きている、このワンダーランドは。
時間の狭間に存在している、ということに・・・。
「レン。まだつかないの?」
「もーちょっと。」
なんだか彼、楽しんでない?
イラッ。
人を巻き込んでおいて・・・。
冷たい空気が4人を包んだ。
何か。
イヤな予感がして、たまらない。
この予感が何なのか。
全く分からない。
でも、ここでだれか。
大切な人を失う気がして、たまらないの。
だれか、この予感がただの気のせいだと。
言って・・・。
サラside
あたしは、ケイとともに、健作の待つ銀塊の城へと向かった。
銀塊の城は、たしか・・・、何もなかったはず。
でも、バーチャル世界だったかな?
そんなものがあったからよくわからない。
今。
あたしのかつての仲間たちに出会ったとしても、きっと彼らはあたしを見るなり、怯えるでしょう。
あたしはウサギなのだから・・・。
青い瞳の。
「サラ。着いたぞ。用心しろ。」
「了解。」
まさか。
こんなに早く彼らと再会するとは、夢にも思っていなかった。




