7.ナゾの男。レン
今回はまいの恋になりますね。
「みんな。サラちゃんは?」
「えっ?サラ?知らないけど・・・。」
「涼は?」
「俺もしらない。」
「まさか・・・、逃げ遅れた!?」
「まさか!あの中で。」
そんな。
あたしのせいだ。
あたしがもっと早く気づけばこんな事には・・・。
あたしが見つけにいこう!
「ちょっとまってて。探してくる。」
そういってあたしは飛び出そうとした。
だが・・・
「ちょっ。ゆい。ここどこだか分かるの?」
あっ。
そうだった。
ここは、どこ?
サラちゃんは一体どこに・・・?
「いくな!ゆい。危険だ。」
「でもっサラちゃんがっ」
「大丈夫だ。アイツを信じろ。」
信じろ。
その言葉があたしの心にじんわり刺さった。
そうだよね。
信じなきゃだよね。
今あたしがいったとしても、きっとみんなに迷惑かけるだけ・・・。
サラちゃんなら、大丈夫。
彼女なら、きっと帰ってくるから・・・。
そのときだった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ。」
「ん?何?」
森の奥の方から、叫び声がした。
「何?いまの・・・。」
「分かんねー。」
「行ってみっか。」
「うん。」
10分ぐらい、歩くとその叫び声の正体が見えてきた。
ん?
あたしたちと同じぐらいの年の男の子がパニック状態になっていた。
「大丈夫ですか?」
おそるおそる声をかけるあたし。
そんなあたしに彼は抱きついてきた。
ぬゎ~!!!
何?
何?
誰!?
って、涼。
顔こわいよ。
涼はあたしに抱きついてきた男の子を必死に睨んでいる。
何、コレ。
あたし、今どういう状況!?
「てめー。人の女に抱きついてんじゃねーよっ。」
うわー。
怒ってますねー。
怖い怖い!!
「えっ?俺抱きついてました!?てか、アンタら誰!?」
何この人!!!
アンタら誰!?って、あたしが聞きたいわっ!
しかも抱きついておいて、何じゃそりゃ。
涼も、まいも、そしてあたしでさえも。
呆れの目を彼に向ける。
そんな彼はあたしたちの視線に全く気づかず・・・。
1人。
パニック。
変な人だな・・・。
「ま、まず!状況説明しなさいよっ!」
まいが怒鳴る。
そんな怒鳴んなくても・・・。
「あっはーい。」
彼はマイペースなのか・・・、軽い。
「俺の名前はー、レンです。そっちは?」
「あ、あたしはゆいです。」
「あたしはまいよ。ゆいと双子なの。」
「俺は涼だ。おい、レン。ゆいに手ぇー出すんじゃねーぞ。」
「えっ?もしかして、彼女とか・・・?」
「はい。そうです。」
「あ。もうタメ語でいーよ。俺もタメ語にしますから。」
「あんたも敬語じゃん!」
ですね。
レンも敬語じゃん。
「で?何があったの?」
「あっ。さっきー。赤い目のウサギが見えましてぇー。それで、食べられるんじゃねーかとパニックに・・・。」
え?
それだけ?
それだけですか!?
それだけなら、あたしたちの方がパニックじゃん!
何。
コイツ。
誰もがそう思ったのでした。
「あっ。そっちはーなんでこんなとこいるんですかー?」
「あっ?あたしたち?あたしたちはそのウサギから逃げてきたの。」
「は?マジ??サイキョーじゃん!ねーねーお供にしてよ。」
は?
今、なんて言った!?
お供?
そんな桃太朗みたいな展開、あるわけ・・・、
「だーかーらー。お供にしてよ。」
どうやら、あたしの聞き間違えではないようです。
「お供?お供っつてもお前何すんだよ。」
涼が問いただすと・・・。
彼は衝撃的な発言をするのでした。
「ん?何も。ただ、このままだと俺怖くて家に帰れないから、一緒にいこっ!」
何この自己中男!
家ぐらい、自分で帰れよ!!!
まいはというと・・・。
顔が真っ赤になってしまっている。
真っ赤といっても。
「好き」のほうの真っ赤です。
何故?
と思う読者様のために、あたくしゆい。
説明いたします。
実わ。
こーゆーパターン。
初めてじゃないんです。
彼女のタイプはバカを貫いている人。
つまり、中途半端なバカは嫌いだけど・・・貫いている人は好き。
・・・、ということなのです。
理解不能ですね。
長年一緒にいても。
これだけは分かりあえない。
「な、な、な、なん。」
まい。何言ってるかわかんないよ。
でも、かわいいかもw。
こんなまいもっ!
1人ニヤケほうけるあたしなのでした。
次回、・・・考えちゅーです。




