6.ケイとの再会
サラside
あたしは逃げ遅れたんだ。
そして、あたしはみた。
ウサギたちの中で見え隠れしている男を・・・。
その時。
あたしはウサギに変えられた。
青い瞳の。
青い瞳のウサギになった。
あたし。
そんなあたしに声をかけたのは、ウサギの中で見え隠れする。
男だった。
この男には見覚えがある。
あたしの幼いときの記憶の片隅。
あたしと涼。
そして、ケイ。
あたしたちは幼馴染だった。
どうしてですか?
どうしてあなたがこんなところに・・・?
どうしてですか?
あなたは死んだはずです。
ウサギに殺された。
そのときあたしたちは涙が枯れるほど泣いた。
間違っていますか?
あたしの記憶はちがいますか?
教えて。
そして。
彼は微笑んだ。
「やっと。会えた。」
・・・と。
「ケイ。どうして?」
「君は俺の敵。そういうことだよ。」
敵。
「死んだはずじゃ・・・。」
「そうだよ。俺は死んだ。生き返ったんだ。いや、くわしくは健作の仲間になったんだ。」
健作・・・。
たしか、ゆいちゃんとまいちゃんのお父さん。
どうしてですか?
どうしてあなたは・・・。
どうして?
あなたはあたしの仲間でした。
敵なんて。
イヤ。
どうしてですか?
どうして人間は、人を傷つけるのですか?
それは・・・生きているから。
過去。
あなたは答えてくれた。
どうしてですか?
どうしてそんなあなたがこんなこと・・・。
この世界の破滅。
そんな予感があたしをよぎった。
あたしのこの予感が現実なのならば・・・。
ゆいちゃん、まいちゃん。
そして涼。
逃げてください。
そして、ひっそりと。
生きてください。
おねがい。
生きて・・・。




