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1.脅威の選択肢
ここは・・・、変。
城の中に入っても、風景が全く変わらない。
でも、時折。
赤い瞳のウサギに見られているような気がする・・・。
偵察かな・・・?
涼も気づいてる。
いつ襲われるか分からない恐怖にあたしたちは1言もしゃべることができなかった。
しばらく歩くと・・・、
人影が見えた。
あたしたちはとっさにかくれた。
「ヤツらが・・・・・・だ。はやく・・・お伝えしろ。」
ん?
何か言ってる。
聞き取りづらい・・・。
言うが早いが、男はすぐにどこかへ行ってしまった。
「涼。聞こえた?」
「いや、ダメだ。」
「そっか。誰なんだろう。」
「1つだけ分かったことがある。 用心すべき、ということだ。」
「そうだね。」
用心すべき。
つかまってしまったら、そこでおしまい。
あたしたちはウサギに食い殺されるか・・・、人に殺されるかしか、選択肢がなくなってしまうだろう。




