10.時間をつかさどる扉
「カチャッ」
軽く、可愛らしい音が城に響きわたる。
そのとたん、目の前に広がる光景にあたしたちは息を呑んだ。
怖い。
目の前に広がる世界はまるで戦場だ。
たくさんの人間が血を流して死んでいる。
その前にいるのは・・・。
ウサギ!?
滅びたんじゃなかったの?
どうして?
どうしてウサギが?
「ゆい。」
涙をためた瞳でまいがあたしを見る。
そして、あたしはあることに気が付いた。
扉がなくなっていることに。
まずい・・・。
まずいぞ。
出られない!!!
どうしよう。
このままでは、あたしもまいもこの恐ろしいウサギに・・・。
そのとたん、青い瞳をした一匹のウサギがこちらに近寄ってきた。
「ゆいちゃん、まいちゃん。はやく逃げてっ!」
青い瞳のウサギが言った。
前を見ると、赤い瞳をしたウサギがアシンガンをもってこちらに向けている。
その瞬間、あたしたちの体がふわりと浮かび、黒い穴に吸い込まれた。
「たすかったぁ~」
「助かったじゃねーよっ!何やってんだよ」
怒った顔の涼が怒鳴る。
「なんで・・・。なんであんなとこいったんだよ。」
「よしなさい。涼。彼女たちは何もしらなかったんだ。」
「ジョニーさん、どういうことですか?」
「説明してよ・・・。」
「あの扉は、時間をつかさどる扉なんだ。」
「じかんをつかさどる?」
「あぁ。始めに君たちが見た草原は、この世界の過去のものだ。」
「そして・・・。」
「そして?」
「そして今君たちが見たものは、この世界の・・・未来だ。」
「未来?」
「そうだ。」
「親父。この際だ。2人にこの世界に来てもらった理由を教えないか?」
「そうだな。よし。すべてを君たちに話すことにしよう」
すべて・・・。
なんだか、怖い。
でもあたしとまいは立ち向かわなくてはならないのだ。
父のためにも・・・。
アドバイスいただけたらうれしいですっ!!!




