第七事:第一部〜受験編〜エピローグ
受験編の最後です。
誤字報告、アドバイス、感想まってます!
それから俺は山吹 桜 ヤマブキ サクラ教頭先生(面接官1の事だ)に応急処置をしてもらった。
ちなみに面接官2は鬼島 吹雪 オニジマ フブキといってあれでも校長なのだそうだ。
「おい」
鬼島校長が声をかけてきた。
「はいぃ!」
いまださっきの恐怖が抜けきっていないので情けない返事をしてしまう俺…
「お前のクラスが決まったぞ」
「え?まだ面接も何もしてないじゃないですか」
「1-Kな」
無視かいっ!
「あぁ?なんか文句あるのかぁ?」
「イエ、メッソウモナイ」
「あぁ1-Kは私が担任してる特別クラスだから」
「はぁ!?」
ギロッ!
ビックゥッ!
「あ、アハハッ、アナタノクラスナンテ、ウレシイナァ」
「よろしい」
こ、怖えぇ〜
「そうそう、他の二人もK組だから安心しろよ〜」
…どこをどう安心しろと?
そこで俺はあることに気がついた。
「特別クラスってどんなクラスなんですか?」
「あぁ、中学で有名だった奴や私の気に入った奴、それとお前のようなイビリがいのある奴とかの集まりだ。正確には特殊クラスだな。」
不安だ…激しく不安だ……。
そこで、いままで黙っていたナンパ少年が口を開いた。
「なぁ、自己紹介させてもらってもええ?」
「ん?別に俺はお前の事知りたくないから遠慮しとく」
「まぁ、遠慮せんといてや〜。じゃ、いくでぇ。ワイの名前は五十嵐 純 イガラシ ジュンや純って呼んでな〜趣味はキレーなネェちゃんと遊ぶこととナンパ!でもかわええとはよく言われんねんけどかっこええって言われたことがない悩み多き少年やねん…。で好きな言葉は…「あーもういい!」」
「え〜?、なんやおもんないなぁまだ三分の一も言ってないでぇ〜?」
まだ三分の二もあるのかよ!
そんな会話をしていると、山吹教頭が
「そろそろ、帰ったほうがいいんじゃない?」
と、声をかけてくれた。
腕時計を見ると短い針が8少し過ぎたところを長い針が2を指していた。
「げっもう八時過ぎかよ!」
ちなみに俺が校門をくぐったのが三時半だったので五時間四十分もいた計算になる。
「そうだな、おい!そこにエレベーターがあるから乗れ」
「はーい!」
「わかりましたぁ〜」
「うぃ」
「っと、ちょっとまて」
なぜか俺だけ呼び止められた。
ニヤリ
またいやな予感が……
「私の努力の結晶を捨てた罰だ、お前は歩いて帰れ」
「…マジッスカ?」
「ん?あぁ、大マジ」
「俺あなたのせいで左肩脱臼してるんですが…」
「足は大丈夫なんだろ?ほら、さっさと行け」
「ゴメンネ?ほら、吹雪、いいだしたら聞かない性格だから」
「わかっただろ?ほら早く行け」
「えぇ!?でも…「いいからさっさと行け!」」
「はいぃ!」
黒河少年が家に着いたのは日付が変わってからだったという…
第壱部〜受験編〜fin
第弐部〜新生活編〜へつづく!
次は、第弐部でお会いしまショー。