22 度胸だめし、肝試し
<22 度胸だめし、肝試し>
「いきさつはスッチとランに聞いてケリつけといたから」
校門でいきなりテツさんに話しかけられた。
「しかし、瑞樹ってあの時本投げたって男だったんだ。アイツラにも重ねてワビいれさせないとな」
「え、とんでもないです!僕は何も!」
「お~い、テツ!これ持っていってくれ」
「ああ。」
二宮先生!
「あれ~?瑞樹ちゃん、テツとお知り合い?」
「なんだ、アネキの生徒?」
「そうよ~!可愛い教え子よ~!いろいろとね~。」
「あ~、そりゃかわいそうだ。ヤベーと思ったら構わず逃げろよ、食われるぞ」
「ほお〜、いいドキョウだ。姉ちゃん大好き!て離れなかった弟君」
ああ・・。二宮先生とテツさんはご兄弟だったのですね。
「・・・じゃ、またな!」
「ところで瑞樹ちゃん~!先生からお・ね・が・い・が有るの」
「・・・・・・なんでしょう」
「また、写真撮って欲しいかな・・・なんちゃって~!」
「・・・・・あの、この前の海とかのは・・、先生の魅力が良くあらわれているかと・・」
「ああ、あれも良いんだけれど、今度のはちょ~っと違う感じで~・・・。
たとえばボンテージ?」
「・・・・ついに来たか・・。最強のコスが・・・」
「瑞樹ちゃん、声出てるね」
「よっ!お茶いくぞ!」
「蘭さん!」
「じゃね~!連絡するからね~、お礼はタップリと・・・ね」
「行きましょう・・・・蘭さん」
「あ?・・ああ」
お茶!は、いつも通り鈴八。なので駅へ蘭さんと歩いてます。
そういえば会長とかとは二人で歩くけど、蘭さんとは無かったかも?
「嬉しいか?」
「・・・・ええ」
「よし。ヨイ子だ!」
僕以外の会員がミステリーです。
「春と夏な、なにも聞かないであげてくれ。」
「え・・、はい」
「そのうち、必要と思ったら自分から言うからさ」
なんか真面目な蘭さんって、大人だ。
「身体はもっと大人よ」
「・・・知ってます」
「さては見たな」
「・・・いろいろと見せられました」
「・・・瑞樹くんのエッチ」
!!やめてくれ~!!耐えられない!!
この悪魔・・・・・。まさに悪魔。
「リンからいろいろと聞いたの?」
「・・・はい」
「・・・そっか」
「で、どう?」
「・・・?どう?」
「見方が変わった?」
「・・・それは無いとは言えません。」
「・・・そっか。そうだよね」
「鈴さんがムツねえと解ってしまいましたので」
「・・?よく解らん」
「え、・・・・あの、・・大好きなムツねえにまた会えました」
「・・?それは、大好きなムツねえがヤンキーだったことで幻滅したってこと?」
「いえ!そんなこと思いもしません!ただ、会えたことで嬉しくて!」
「へえ~・・・、以外。普通は引くのに・・・」
「そんなこと思いもしません!会長のリンさんで、大好きなムツねえです。あこがれです」
「ふう~ん・・・」
またしばらく静かにあるいていく二人。
もうじき駅前につきます。と、突然前を歩いていた蘭さんが立ち止まって振り返りました。
「リンが好き?」
突然の質問に声が出ません。
・・・・正直に言えば大好きなのだと思います。
でも・・・、これを言ったら・・・全てが終わってしまいそうで。
じっと目を見る蘭さん。
どうしよう・・。なんて答えれば・・・。
「あたしは好き?」
・・・!
また突然な質問。蘭さんが好き?
自分の気持ちはどうなのだろう。・・・そう、きっと僕は蘭さんのことも好きだ。
でも、なぜ?どうして・・・・?
「あたしは・・・」
と言って蘭さん、また前を向いてしまった。
「瑞樹ちゃんのことが、・・・好きよ!」
・・・え?
・・・何?・・・僕のこと・・・?好き?
蘭さん、顔だけこっちに向けて
「ごめんね~。あたし、ちょっとズルいことしちゃった。」
??何がズルいのでしょう?
だれに言っているのでしょう???
もう何が何だか混乱中です。
「さっ!行こ!」
鈴八です。付きました。
会長が上を手でさしてます。多分部屋へ・・・と。
会長の部屋。二度目ですね。
そこには春夏姉妹がすでにおりました。
「「遅い!」」
え・・・・機嫌悪そう・・・。
随分待ったのかな・・・。それともなんか、悪いことしたっけ?
女の娘は・・ほんとに解りません。
ああ、今日は戸惑うばかりです。
「瑞樹君」
「ありがとう」
「?」
座りかけていた所にいきなり言われました。
怒ってたかと思ってましたが・・・お礼の言葉・・・?
二人を見ますと・・・・・?なぜ?目を背けられた???
「「ちっ」」
あの・・・・、今の舌打ちですよね?たしかにしましたよね??
僕・・・・何かいけないことでも・・・・?
さっきのありがとうって、聞き間違いだったのかな・・・。
「あ~、ついにここまで・・・。」
蘭さん、意味が?
「あれ、ほら天下の王道。ツンまでたどり着いたですね」
まったく意味が・・・?
「いらっしゃい。用は済まされました?」
「あ、はい。テツさんと会いましたが・・・・一言だけでした」
「あら、そう」
「あと、二宮先生が来まして・・・、ご兄弟だったの知らなくてビックリでした」
「似ていますでしょ」
「・・・ある意味」
「今日はティラミスを作ってみましたの。みなさんの感想を聞かせてね」
「「「は~い!」」」
・・・こんなときだけ素直だ・・・
「「何?」」
「いえ・・・」
「一条君のために、”心を”こめましたわ!”心を”味わってくださいね」
「・・・・会長、少々謎なのですが。なんか含みがあるような・・・」
「まあ、恥ずかしいわ」
なんか怖いぞ・・・、皆が。食べながらこっちを睨んでいるような・・・。
「では、これより瑞樹ちゃんへ感謝を伝えましょう決定戦をはじめま〜す。」
・・・・?何ですか?それ?
プルルっ・・
「あら、メールだわ」
「会長、その画面は・・・・夏コミでの先生・・・」
「恥ずかしいわ。少々ポロリを記録いたしましたの」
「・・・???どこです???」
「それが、メイクで見えませんの。いやですわ、けっしてお年のせいで
色素が濃いわけではなくてよ。」
・・・・あの人なら聞こえてそうです。
<あたしも混ぜろ。そして濃くねえ!>
「まあ・・・」
・・・まあ・・・では無いかと。
・・・混ぜろ?
「では、これから始めますわね。被告人は前へ」
「被告人って・・・。そして前って、テーブルです」
「言ってみたかっただけですわ」
「あ、その、少し事情をお聞かせ願えましたら・・?」
「もちろんですわ」
「これから、だれが瑞樹くんの初めてをいただきますか決定戦を行います」
「?・・・」
「エントリーは5名」
「??・・・」
「決めるのは瑞樹君」
「・・・あの、なんのことでしょう?」
「あなたの初体験にきまってますわ」
「・・・すみません、少し混乱してますので帰らせていただいても・・」
「なにをいってますの。主役のあなたがいなければ話が進みませんわ」
・・・、ワナだ、きっと夢だ・・。現実ならば、絶対になに裏がある。
そして、それは99%の確率で不幸になる。
この人たちの思考がまったく解らない!!!
「ご理解いただけましたようで・・」
ま~ったくご理解してません~~!!
カチャッ
「まあ、みなさん、いらっしゃい。 鈴さん、わたしも入れておいてくださいね」
バタン
・・・今のは何だ?玲子さんは何言ってるんだ?
「ちっ」
「「ちっ」」
「ちっ」
今、四方から舌打ちしませんでした?
皆さん、なぜ顔背けるのです??
「そのような訳で、瑞樹君、選んでくださいね」
「・・・ですから、これオチないでしょ!無理でしょ!!」
「まあ、恥ずかしいわ」
「誰を選ぶのかしら」
「瑞樹ちゃ~ん、覚えてる?私からの言葉!」
「「あっ!!」」
「蘭さん、なにかしましたね」
「ここまでの間に、なにかズルしたでしょう!」
「まあ、蘭ったらいけない娘だわ。」
「あの!なんなんですか!この進行!」
「先ほどからご説明した通りですわ。あ、二宮先生とマ・・玲子さんは、この熊と猫ですので、まさかと思いますが、選ばれるなら手に取ってくださいね。」
「・・・会長の趣味ですか?このシャケくわえた熊と小判もった猫・・」
「さあ、選んでくださいね。もちろん私はいつでもよいですわ」
「「あ〜」」
「ちょっとリン、ずるくない、そんな抱きつき反則でしょ〜」
「ただ選ぶのにお手間をかけていただくのもと思いまして。
それに、なにやらウラで仕込んだ蘭さんに言われるのは心外ですわ」
「瑞樹ちゃんにムツねえって言われて泣いちゃったんだって〜?」
「は?蘭さん、なんで知ってるんですか!」
「「とまりました」」
「リンが止まった。今のうちに」
「みなさん!一体全体、なんなのですか〜!!」
「しょうがないですわ。今一度ご説明いたします」
「なんて言うか・・・、あたしたちさ、瑞樹ちゃんのおかげでいろいろと助かったんだよね〜」
「?え、助けたなんてそんなつもりは___」
「それで」
「お礼をしたいと思いまして」
「ええ?お礼?・・・ますますとんでもないです!」
「少しはしたないかもしれませんが、キスなどと思いまして」
「・・・・は?」
キッ・・キス〜???なんで?
「・・・・・・冗談ですよね?・・・・会長?」
「その・・、わたくしもそのようなこと押しつけてはと思ったのですが・・、成り行き上、引くに引けないと言いますか・・・・・・蘭が・・・」
「あれ〜?だから皆はいいって言ったじゃない〜。私個人の気持ちとしてだから〜」
「「蘭せんぱい!そのような勝手な言い分、手放しで承諾できません!」」
「そうですわ!蘭の意味不明な言動がすべて悪いのですわ」
「・・・・あ、・・だからさっき僕に言った”好きよ”なのですか・・・」
「あ、瑞樹ちゃん!ダメ!」
「・・・・蘭、・・・そのような仕込みを・・」
「「蘭先輩・・・。瑞樹さんを誘惑・・・」」
「でもさ〜、あれでしょ!、瑞樹ちゃんしたことないでしょ。始めてよ〜!
それも選り取り見取りの美女よ〜!!」
「・・・・・・・回答を拒否の方向で・・・」
「絶対ですわ」
「きっと違い有りませんわ」
「あら、そう言うあなた方もされたことないのでは?」
「「全然平気です!!」」
「それよりも、会長」
「あら、何ですの、春香さん」
「先ほどこのようなものを発見いたしまして・・・」
「まあ、恥ずかしいわ」
「「「・・・!!なにぃ〜!!」」」
「会長、するいです!いつのまにこんなこと!!」
・・・・・会長と僕との写真。
「まあ、恥ずかしいですわ」
「リン、脱落!!」
「でも、あれはほんのちょっと頬に」
「失格〜!」
「そうは言いますが、蘭さんもグイグイ押し付けてたですわ。酔ってた時」
「「蘭先輩!脱落〜!。フライングもしたし、失格〜!!」」
「え、え〜!!記憶なければ無効だ〜!」
「そちらのご姉妹は抱きついて寝てましたですわ」
「はい脱落!」
「「キスではありません!」」
「皆さん、脱落とのことで、とりあえずこのゲームは終わりでよろしいでしょうかあ〜」
キスの奪い合いですか。すごいフラグたちましたよ。
あ〜・・・・、絶対面白がっている。この人たち。
ええ、それくらいでは動じなくなった自分が悲しいです。
え、あすからの昼飯がかかってる?学食?ああ、そうですか、
キスできると副賞でただ飯もいただけるんですね。
・・・・・・
一瞬、なんの初体験かと思いましたよ。
「あら、そちらがよろしければいつでも」
会長、もうフルオープンですか?何も抑えることなくなりましたか?
「ほほほ、なんせ全部お話しましたし、もうバッチコイ!ですわ」
・・・・・ほんとに・・・、あのムツねえ?
「いいのか〜?こんな美味しいこと逃して。最大のモテ期だったかもだぞ?」
「・・・・・・それにつきましては、後悔しているかもです。」
「ところでさあ、ここに居るのが脱落なら、あとは熊とネコしか残ってないけど?・・・する?」
「・・・・・・・・・すみません、しない方向で」
「濃厚な大人のキスなのに・・・。」
「・・・・いつから見てました?玲子さん・・・。」