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14 青い三角定規


<14 青い三角定規>


最近、[先生E]はよくTMS基地、蘭さんの部屋に顔をだす。


「もう~、お局扱いするなっちゅ~の!、ひどいでしょ~!」


「別に、そのような感じには見えませんけれど・・・」


「態度よ態度!私が意見言うと、だ~れも反対しないですぐに通そうとするし~。

もう、触らぬなんとかが見え見えなのよ~!!。まあしょうがないけどね~。アラフォ~女確定だからね~。」


「そんな、先生全然若々しいから40代なんて見えませんよ~!」


「・・・・・・・・・35よ」


「・・・・・・え?」

・・・・汗、汗汗汗


アラフォーって40代のことではないのですか???

そうですか・・・・、40歳前後・・、主に35~44までですか。

ああ、地雷ふんでしまった・・・・。




なぜに先生がこの蘭さんの部屋にいるのかといいますと・・・、

先日、体育館裏に呼び出されまして・・・、ええ、怖かったです。

はっきり言いましてボコボコにされるかと思いましたです。

なんか・・・、言葉の端はしにヤン語が見え隠れしてましたので・・・。


結局、だれにも言えない悔しい思いを・・・、まあ失敗談を2時間ほど

聞かされ続けただけでしたが・・・。

その間、壁やら地面やらに投げつけられていた「月刊ぜえくすぃ〜」はボロボロ。

最後には横に引き裂かれてました。

きっと部屋には、電話帳を引き裂いてもらった白いギターが有るに違いない・・・。


で、まだ話たりなかったようで、様子を見に来た会長がこちたに場所かえてと提案。


なぜかその後もちょいちょい遊びにくるようになりました。

自分をさらけだせる環境が気に入ったようで・・・・。



「あ~、あづい~~~、アイス食べたい~~~~!」


「あの、先生・・・、二宮先生・・・・、大の字にならないでください、スカートがまくれてますので・・」

「え~い!アラフォーはもう汚物か!!」

「だれもそんなこと言ってませんです!!、見えちゃっているのがマズイかと」

「マズイ?不味い?美味しそうじゃない??・・・だれが賞味期限切れだー!!!」


「。。。。、先生、蘭さんと気があいそうですね」



「二宮先生、フルーツあんみつですよ」

「おお~!八神さんきゅ~!!!おいしそ~!!」


ああ、おやつで起きましたね。子供ですか。



「「二宮先生」」

「んん~!なあに~!伍井っち~ズ!」

「あとで少し、」

「教えていただきたいことが」


「え~、勉強はイヤよ~」


あんた、教師・・・


「「いえ、大人のたしなみなど」」

「ふう~ん、まあ、いろいろと知りたいお年ごろだしね~。

でも、こっちの二人に聞いたら良いんじゃない?。いろいろと知っていそうだし~。」


先生、もちろん、鈴さん蘭さんをさしています。

ふたりはじつに涼しい顔してあんみつを食べております。


「「ごくごく正常なたしなみをなので」」


あ~、そうですね~、あの二人は少々、正常とはちがうかもですね~。

あ~~、目が・・・、下向いて食べているお二方の目が春・夏・を見ている気がしますが・・。

それともなんか漂う殺気みたいなものでしょうか・・・。


にしても、先生が正常・・・・かどうかは少々疑問に・・・。


「「いえ、一般生活の方ではなく、床上手の」」


・・・・そうですか。床上手って、・・・大戦前ですか、あんたらは?


「あら〜、勤勉ねえ〜」


・・・・教えるなよ〜!アラフォー教師〜。





と、言いつつ、しばらく真面目に勉強させていただきました!

さすがベテラン教師の指導による課外授業。

重要ポイントを的確に指摘されますので皆の進み方もすさまじいです。



「はいっ!だいぶ集中したわね〜。今日はこれまでにしておきましょう」


「先生、お疲れさまでした。こちらにささやかながらお礼も兼ねましたご用意を」

「おお、こりゃ〜!気が利いてるねえ〜!八神、おまえはほんとに良くできた妻だ〜!」

プシッ!


・・・・お礼の気持ちは僕もおおいに有りますが・・・、

な〜んか怖いのですが・・・。


「ん〜〜!!上手い〜!」

「私たちはジュースとケーキで骨休め〜!」

「あ〜、今日帰ったら、さっきの所をざっと復習すると、すごく効果的だからね〜!」

「「は〜い!!」」



「んじゃ!第二部の課外授業に入るか〜!?」


・・・・、さっそく目がすわっています。


「あ〜、では、僕はシャワー浴びたいとかなので、そろそろ・・・」

「おっ?まさかこのアタシのアドバイスが聞けないってのか?」

「あ、いえ・・・・、あまり男の入る話ではなさそうで・・・」

「どこに男が居る?」


「・・・・あんた、・・・今、生徒に深い傷をおわせた自覚有り?」


「風呂なら後で一緒に入ってあげるから〜」

おい!・・・教育者!


「で、相談とか言ってたわね。おふたりさん!」


蘭さん、さっそく楽しそうに・・・・


「あ〜、三木さんには聞いても無駄だからね」


「・・・?なんで?私のアドバイスじゃ役にたたないっての?」


「あったりまえでしょ〜!ミキミキは論外。苦労せずに欲しいモノ

手にいれられるから。」


蘭さんの上から下までジロ〜ッとスキャン。

ああ、先生本気ですね。ねたんでますね・・・。

・・・会長、なぜ横でうなづいてるのでしょう。貴女も同罪かと思いますが・・・。


「少し大きいからって・・・」


・・・それ、末代までのネタミでしょうか。





「「じつは、私たち・・・」」

「おとこの人が苦手なのです」

「正確には苦手だったになりつつありますが・・」


「へ〜?なんかイヤなことでもあったの?」

「勿体ないよね〜。こんなに可愛いのにねえ〜!」


先生と蘭さん。

蘭さんは知ってた感じですね。そういえば最初に入会者で連れてきたのも蘭さんでしたし。


「今は少し平気になられた・・と?」


「はい」

「この会に入りまして、少しの時間ですが皆さんと・・、瑞樹さんなどと普通にはなせるまでには」


「え?僕と普通に?・・・でもあまり最初の頃と変化したようには感じてませんが」


「最初の頃は・・・、その・・、緊張してました」

「話したりする時は、素直に自分を出してなくて」

「キャラを作って・・、架空の物語で役を演じているような」

「心から気を許せて話せてませんでした」


「「不自然な言動や行動、許してください」」


・・・・、え〜、あまり差が解りませんのですが、本人たちが言っているので

きっとそうなんでしょうね・・・。今も大いに不自然ですが・・・・。


「ふう〜ん・・・。そう告白するってことは、今現在心から許された仲間・・になったなのね?」


「「はい!ほんとうに楽しいです!」」


ん〜!皆嬉しそう!もちろん僕も嬉しいです。

気の抜けない・・・ですが、ほんとうに気を許して楽しめる仲間です!

そして異性です。・・・。


そう・・・。僕も同じなんですね。

この皆さんのおかげで、話すことも見ることも怖くて出来なかった女の人。

それが今では・・、冗談も言いあえるし、隠すこともないですし。


あとは・・・一つだけ出来ないこと・・・・。この人たちを深く好きになる・・・。

そのことだけが怖いです。それだけは・・・自分をまもるために・・・。



「それで、先生にお聞きしたいことが」


「ああ、最初に言ってたことね。何?」


「「もし・・・好きな人が出来たら、どうすればよいのでしょう?」」



・・・・・・・・

皆さん、止まってます。

・・・あ〜、やっぱり、僕はその、女の子の真剣な恋のお話しにはお呼びでないかと・・

どうしよう・・・。気にはなるけど・・・抜け出たい・・・・。


「それは、だれかに恋している・・・と?」


「「それが・・・」」

「よく解らないのです。」

「いままでこのような気持ちになったことが無くて」

「いつも見ていたい・・とか、話をしたいとか・・」

「ただ考えてしまうのです。想像してしまうのです」


「それは・・・、ふたりとも同じ?」


「「はい!。同じです」」




あ〜、そこまで思われる男って、うらやましい・・・。

同じ教室なのかな?でも二人クラス違うし・・・、先輩とか?

・・・・やはりこの二人って、思考がリンクしているんだな・・・。

それにしても、会長が喜びそう・・・なんて思ってしまった。なんて不謹慎な・・。

会長・・・・?蘭さんと目を合わせて黙っちゃってるけど。


「まあ・・・この場合、私からやるべき行動を断言はできないわね。

う~ん、ちょっと冷たい言い方だけれど、あこがれってのと同時進行みたいな

感じがするわね。

恋じゃない・・とは言わないわ。だけど、少しずつ恐怖症が無くなってきた

反動・・・も入っているのよ。たぶん。」


そこで蘭を見る先生。


「先生やリンの言う通り、あたしにはその気持ちを解析できないと思う。

意識する前に行動してたから・・・。前までは。

でも・・・・・考えてしまうって所、今は・・・少しだけ解るかも・・かな?」


そう言った蘭さん、少し下に向けた顔でリンさんに目を向ける。


じっと聞き入っていた会長。しばらく難しい顔をしてましたが・・・


「ふ〜。これだけは仕方がないことですわね。止めるわけにもいきませんから」


「「「は〜・・・」」」



女性陣、みなさん大きくため息です。

スミマセン、やはり僕にはまったく読めてません〜!

女の子の恋バナって・・・・奥が深いのですね・・・。



「あ〜、私ももう少し若ければ参戦したろうに・・・・」

「「「先生、どうぞ勘弁おねがいします」」」女性陣一同。


・・・・・奥が深いのですね・・・・。





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