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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ  作者: 桜葱詩生


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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #92


セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #92



はっ倒したくなる どうしてこう…状況を正しく理解できないのか


アホでどうしようもない男性ほど いまこの時にいっておかないと やっておかないと とか思いついて 行動に移す 甘ちゃんほど こうする


それが、可愛い、面倒見てあげたい、ってなる女がいて…まあいいか



「この姿のどこが女に見える」


どう見ても男だろうが


「プレイヤーが、という意味だ。はぐらかすんじゃねえ」


はあ……


「いま、そんなことをいうタイミングか?」


状況と状態を考えろ


「否定しないんだな」


アホが


「相手の言葉尻を取るのを頭がいい、と考えるのはやめろ」


「それをやってんのはお前だろうがよ…それでどうなんだよ? 男なのか? 女なのか? はっきりしろよ」


威嚇と怒りを伴った体表現 どうしてこう…上下を決めたがるのか……


「はっきり、か…ならなんでそう思った?」


「おい、質問してるのはおれだぞ? はぐらかすなよ」


「はぐらかす? お前がしている質問の意図がわからない。それをいま判明させて何の得になる? 何が解決する? そしてお前がどうしてそう感じたのかがわからない。そこを先にはっきりさせろ。先に質問してきたのはお前だ。なら、お前からそれをはっきりさせないと話は進まない。それからだ」


そしてもうひとつ、教えといてやる 大抵の口げんかで男性は女性に勝てない


だから暴力に訴えるしか手が無くなる 愚かな末路


「ああ?」


そういうとキムは腕を組み明らかな困惑 後ろの金網にもたれかかる


「なんで? 自慢じゃねえがオレは女にモテる。大抵の女は媚びるか無視して近寄らないかのどっちかだ」


それはモテるというのか? また親指で自分を刺す仕草


「だが一部の女はオレと張り合おうとする。このオレとだ。できないことをがんばってやろうとする。お前の態度はそれと(おんな)じだ。感覚がそっくりなんだよ、勝気な女が取る態度とな」


なるほど…「そうか…じゃ行くぞ」


「おいっ、無視かよ。そっちもはっきりさせろよ」


憤り…金網から背を離すキム よかったな、それで助かったぞ…何だが……


「そんなことをしてなんの解決になる? 今この時点でなんの関係がある? それにそれなら、お前に対する男の態度も含めて、検証しないといけない。両方の態度を集めてその結果を出したのか? オレから見たらそうは見えない。お前は片方の情報だけで結論付けている。そうじゃないか? それでは間違う」


サンプルが少なすぎる 統計学をもう一度初めから学び直せ


「なんだと? 聞いていれば…バカにしてんのか?」


「男がそんな態度をお前に対して、取ったってことはなかったのか? という単純なことを聞いている」


「男の態度? それは……」


ばつが悪そうに頭を掻いて 腕を組んで…また背を預けるキム 真後ろ 口を丸く開けた風船人形がいるのに気がついていない


人形の目 横に動いて キムを見る 物欲しそうに…瞬く


なんで人形の瞼に付け睫毛をつけた? ばさばさ 動く 可愛いと思ってるんだろうな


「そういうことだ」


「は?」


「男の態度なんて見てないだろ? 覚えてない。つまりお前は女性の態度だけで結論を出している。男性がそうするかどうかの情報がない。お前の感覚だけで、お前に対して女性だけがそうした、だからその結論に至った。違うか?」


自分が知っているものにだけ当てはめて結論を導く 研究者でもよく間違うやつだ 自分の欲しい数字だけを拾って ほかを意識的に除外する 研究者というより政治家(権力者)が、か


それをしないようにどれだけ自分を戒めるか できない奴はそれができない


「お前の方が混乱させてんじゃねえか…おれはただ、はっきりさせて……」


徐々に目つきが悪くなるキム だがな……


「それで何が変わる? 何も変わらない。いまの現状もお前もオレも…どちらかというとお前の態度が変わるぐらいだ。それで得るものはなんだ? お前の自己満足に付き合ってやれるほど、今の状態は安全なのか? オレはそうは思わない」


そうなんだよ…キム


「んだと? お前…聞いてりゃあ…うわっ!」


金網の向こうから、後ろの人形の手が出た 物理的な障壁(金網)など関係ない キムの首に手を回すと そのまま…キムを金網の向こうへと連れ去った


「なあっ!」


ダッ〇ワイフ(風船人形)に抱きつかれて 戸惑うキム 人形を殴るが…風船は割れない ただ ぼよよん とするだけ


意外な弱点 レベルアップが役立たない瞬間


「なんだこれ、やめてくれ、気色悪い」


「そうか…んなことやってっからそうなる。状況をきちんと把握しろ。優先順位を間違えるな」


以前、通った時 シリコン人形が手を伸ばしてきた 助けを求めて? 普通ならそう考えるだろう そこにいたのが人間なら


女郎屋の女郎と同じ 引き込まれたら 金を置いて行かないと助からない


では…そんなものがないここで、置いていくのはなんだ?


「オレたちの命」


「やめてくれ…なんでっ、こいつ、ぶよぶよして……!」


金網に手をかける こっちからは入れない仕掛け 招かれないと無理か 悪霊や吸血鬼、そんなのと同じ 人間が助かるための措置 人の想像力の範疇内に収められた解決法


それが及ばないとしたら…どうする?


こっちの人形(女?)はもう キムに夢中 オレには興味を示さない


………


そうか…これで死に戻られるとまた一からはじめないといけないのか…それは面倒だ


「ポケットにあるものでそいつを逝かせれば解放されるんじゃないか?」



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