Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #59
※2026/02/04誤字脱字を修正しました
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #59
大きめの拳と腕のパンチを、燭台で受けとめる 軽い衝撃と衝突音 武器としては使用不可 受ける道具としては使えるのか
「いってええ」
何発かそうやって受け取るめると、そいつは腕を引っ込め、それでもファイティングポーズを取った サマにはなっている 格闘か? ボクシングか?
眼光鋭くオレを見る が、いきなり、そいつはそれを解いた
「あれ? マイケル?」
ガタイに似合わない若い声 短髪 長身 がっしりした体格 黒髪 東洋人 だが……
「そうだ、マイケルだ、あんたマイケルだろう? このゲームの主人公の」
日本人ではない どこか大陸風の面影
「あんたは?」
「おれか? おれはキム・グァエジェン、ゲームプレイヤーだ」
親指で自分を指差す…まさかいっていたことが本当になるとは……それよりも、だ
「どうやってこのトイレに入った? どうやって出てきた?」
「おいおい、なんもなしにいきなり質問かよ。礼儀がなってねーなあ」
そういきり立つ…沸点が低い。あのあたりの男性はみんなそうだから仕方がない
「すまん、見ての通り…オレもプレイヤーだ。もっとも元のままじゃなくて、これに入れられてしまったがな」
さすがにオレは自分自身を親指で指差すことはしない…はずだったのになぜかした それがこの時点での最適解のような気がした
「そうか…それは災難だったな。それじゃあ最初から始まったのか? あそこの部屋から?」
これも右手の親指でやる
「ああ…そう!」
世界が戻る ドロリ、と蝋人形の表面が熱に炙られ溶けだすように辺りが滴り落ちる 周りにあるすべての空間が床へと落ちて、液体に戻り、飛沫が飛ぶ 床一杯に血液がぶち撒かれる
剥がれ落ちていく 元に戻っていく
「おっと」
それなのに…濡れない 服にも髪にも染みこまない ただ…滴り落ち、床に溜まり、音もなく、吸い込まれ、消えていく
鉄くさい臭いに咽る 湯気が立つ だがいつのまにかこれにも慣れた自分がいる
すべてが剥がれていく 心休まる光景が…なくなる 元の錆と黒と血痕と、暗闇の廊下へと変貌する
「なんだこれ? 気色わりー。こんなゲームだったか? これ」
「いいや…ここに閉じ込められてからこうなるようになった。オレもこれに遭遇するのは二回目だ」
明らかに嫌という訳ではなく、逆の体表現をして、そいつ…キムはいった 歯を見せて笑う 違和感 いっていることと、行動が異なる人間はよくいる こいつは…どっちだ?
「なるほどな…これでまたぶっ叩けるぜ」
その予測は違った ぶっ叩く?
「おっと、出てきやがったな。やられに来るとはほんと、ここの女どもはバカばっかだぜ」
そういってキムは…影から現れたナースに向かって拳を鳴らした
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※名前は同じ方がいないようにつけています
なので こんな名前のやつはいないよ という
のは正解です




