Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #47
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #47
意識が戻る すぐそこの状況に驚く ジュディが倒れている 肩で息をして、震えて、蹲る
「ヒゥ、スンッ、ヒッ、グッ、グスッ……」
どういうことだ? これは……
「アホウが…そこにアルファマールがいるってのは分かってただろう? なぜそれを忘れる」
声をかけると、ジュディは一瞬だけ、ビクッ、と反応して、赤ん坊のように丸まった
室内を見る 見回す 扉、ジュディ、それらを見て…思いつく
もしかしたら…いや……確かめている時間がない
時間フラグ それと同じように、時間でリスポーンするバケモノども
「ジュディ」
「スンッ、スッ、ウッ、スンッ、スンッ………」
無視
「もうここにふたりぶんの安地はない」
「スンッ、スッ、スンッ、ウッ……」
「道具入れはバレた、こっちに入っていてもこれからはかならず見つかる。どちらかはこことは違うところに隠れる必要がある」
オレは別にいい だがそうみせてはいけない オレも生き残りたい、という風に見せる必要がある
「スンッ、スッ……」
「泣いていても状況はかわらない。暴力は蹲っていただけじゃ、通り過ぎるが、また舞い戻ってくる。味を占めて。それはわかるな?」
「スンッ……」
「どっちかは手術室まで行く必要がある。あそこなら今はまだ安全だ。それはわかるだろう?」
「……院長?」
「そうだ、あいつが出るまではあそこは完全にアンチになる」
「アンチ、アンチ、ってわかんない」
「ああ、そうか…安全地帯の略だ。日本は何でもかんでも略すのが好きでな、了解、とか、リ、で済ませる文化がある。覚えておいて損はない」
「そんなのはもう知ってる」
「そうか」
時間がない、時間が惜しい
「端的にいう、いまから東棟のドアを開ける。お前はオレが食われている間にすぐそこの部屋の燭台と蝋燭をとって、ここまで…いや蝋燭でオレごとナースを燃やせ。それでここへ戻れ。お前なら走れる、オレはできない」
「ほかの」
「それはない、奥のナースは奥の扉の前からは動かない。見つかったらこっちへ来るがそうでないなら、逃げ切れる」
たぶん、な
「母親」
「それもない…さっき出た。再出現するまでに少しだけ時間がある。いまならひとりだけで済む」
これで燭台と蝋燭が手に入る 燭台の上にある限り蝋燭は消えない 杖も手に入る
使ったら…蝋燭の炎は消えるが……後は回数だけだ
「そのあとは…中央から向こうへ向かう。これも…お前が走れ」
「なっ」
「時間がない、なんとかナースステーションを抜けろ、アルファマールはドアを開けられない。看護婦長は倒してある。人形もできていた。あれが復活するまでならそこを通り抜けられる」
これ以外、ここを抜けれる手がなさそうだ。他にあるのなら…教えてくれ




