Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #25
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #25
「表面」
後ろからそう声がした
「表面?」
「そう…いくつかの条件が揃うと、そっちへと行ける。こっちでしか手に入らないアイテムとか…装置を動かすために……なんで知らないの?」
それは初耳だ 某静丘のような切り替え世界か
「これなら歩ける」
「どこへ行く」
これが本当にそうなのか、確かめもせずにジュディはエレベーターホールへと無警戒に出る
「一階よ、院長室へ行って蝕台を持ってこないと…このタイミングなら簡単に取れる」
それがクリアの条件だ 先に行っておくのは良い手段だとは思う 思うのだが……
なにかが引っかかる おかしい 説明できない
「鍵がかかっていたはずだ」
「そうか…じゃ先に受付ね」
無邪気にそういう キャラが違い過ぎる 安全だからとわかっているからか そう切り替わっているのか?
「待て」
「なによ? 下に行くだけじゃない…ああ、アイツらがいるとか思ってる? いないって、こっちは大丈夫なんだから……」
そういってジュディはこの階のボタンを押した まったく警戒感がない 違和感しかない
焦燥感しかない
建物は地上3階、地下1階 コの字型 エレベーターは3階にあって、降りてくる ただし……
この中にはバケモノがいる ここで開くのは本当はダメだ 完全に詰む
この階のエレベーターホールは移動の起点になる ここを潰されるのは死ぬ、死なない以前の問題が起こる
ここに入るたびに死ぬだけになる
同じ死に方をするだけになる
それは死に戻りゲームとしては最悪の詰みだ




