Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #23
メリクリでしたね
忘れてました
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #23
「そんなの…わからないわ」
そうか
随分と落ち着いてきた やはり会話は気持ちを落ち着かせる効能を持つ どんなことでもいい 相手に興味があります、という会話誘導はどんな時でも役に立つ
そんなふうに知ってはいるが、きっかけを作るのがヘタなら意味はない
「それになんなの? この会話に何の意味があるの? これはあのスプラッターの中でしょ? 自分が切り刻まれるのを見て楽しむだなんて…わたしはごめんだわ」
?
「これはそういうゲームだが?」
死に戻り、活路を開く そしてまた死ぬ 死なないとクリアできない
「そうよ…イヤんなるほど自分が死ぬとこを見るゲームよ、でもそれがなに? 死んでるのはわたしじゃない、そうよ…あんたよ、あんたがどうやって死ぬか見るゲームよ、わたしじゃないわ…そんなの……ごめんよ」
他人がどう死のうが知ったこっちゃない 確かにその通りだ
「あんた…自分がどう死ぬか知らないの? 訳ないわよね? クリアしてんなら…こんなのまだまだ最初じゃない。わたしはイヤ…そうか……あんた、自分じゃないから死んでもいいとか思ってんのね? そうなんだ、そうだもんね、自分じゃないもんね……」
ふむ、前言撤回だ こいつもかなりイカレている
このゲームは死に戻りだ 自分が死んで次にいく
でもそれは自分であって厳密には自分ではない
他人 操作してるが誰かだ そして
自分ではない他人が死ぬとこを見て楽しめる人間がいる
そっちのタイプか
自分が死ぬのはゴメン 被害を受けるのもイヤ
でも、人が苦悶の表情で、抗えない暴力で、抵抗も何もできなくて残虐に、残酷に、そうなっていくのを楽しむことができるやつがいる
「ずいぶんと生きづらい生き方をしてきたようだな、お前も」
「! なにを……」
その時
カチャリ
鍵が開く音がした
どうやら時間をかけすぎたようだ




