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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #21


セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #21



用具入れを開ける 耳を塞いで丸まっている女の肩をたたく


「ヒイィッ」


そんな声を上げて…ジュディは顔を上げた


真っ青だ また泣いている 頬に涙が残っている 鼻水まで流すのはブレア・ウ〇ッチのパロディのパロディか?


「クワシマ……」


やや間があって、ジュディはやっとそれだけいった


こういったとき、海外の女性は積極的に抱きついてくるもんだと思うのだけれど、この女はそんなことをするような気配がない


そうプログラミングされている? そういうコーカソイドもいる?


「いまのを見たか?」


聞いてはみる ジュディは困惑したままだ 期待はしていない


「いまの? なにを? なにか変なのが入ってきたのだけは気がついたけど…なにも見てない 見てない 見てない 見てない もう見たくない」


………


精神が脆い 現実逃避 よくこんなんでホラーゲームなんてできたもんだ


違うか


安全地帯から恐怖を味わう 安全だから味わえる恐怖


ジェットコースターと同じ理論と論理と残虐性


モニターの向こうにあるものはこちらには何も影響を与えない


ほんとうに?


デッド・バイ・デ〇ライトでバケモノを演じたやつが現実でも仮面をかぶり、刃物をもって他人を追いかけることはない?


本当にありえないか?


オレは…そんなことはどうでもいい


今はこいつが本当にオレと同じように入り込まされた人間かどうか、それだけだ


それさえも本当は明確にする必要はないのかもしれないが


ただ…意味がない NPCにそんな質問は無意味だ ほとんどのNPCは自分がきちんとした人間だ、と思い込まされている


一旦殺して…そこまで考えて、それが悪手だと気づく


危うく誘導されそうになった


もう一つの可能性


NPCを生き残らせてクリアする


「ふう」


実際にはこれが一番、面倒だ



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