Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #111
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #111
結局 落ち着くまで時間を取られた 叫び声が外まで聞こえたのか? ナースの呻き声が一段と大きく響いた
そういえば…あの
Dead
がまた耳元で囁く ASMRが再開されている どこかで同じリドルでもあるのか?
「はあぅ…はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……」
ベッドの下には人が一人、入り込めるぐらいの隙間がある ただ…どう考えてもこの巨体…失礼 大きさはムリだ それなのに…入っていた
不思議なことがあるものだ…そういったことは考えてはいけないのかもしれない 何でもあるのがホラーだ
出てくるまでに…ひと悶着 それからも…挙動不審 落ち着くまでに…落ち着いているのか? これは…小刻みに震え、肉が揺れる これがサキュバスとかいわれたら、男性は泣くぞ?
「落ち着いたか? すまんな…そんなに驚くとは思ってなかったんでな……」
「はあ、はあ、はああ、はあ、はあ……」
右手をこちらに向けて 頭と手を同時に動かして 左手で胸を押さえ 体全体で上下をする また大袈裟なやつが巻き込まれたものだ
「…待って、待って。いま…落ち着くから…大丈夫。ええ……」
今度は…両手のひらを広げて…上下させてこちらに向けて 落ち着きます、を繰り返す そんなことをする奴はたいてい落ち着かない
すぐそこの女子トイレで見た女性だ 黒髪 やや浅黒い肌 どこも…でっかい こんなところだというのに…ホットパンツに薄手のTシャツ ビーチサンダル 輪っかの金のピアスに金のアンクレット こっちも金の指輪…濃い化粧 たらこ唇、って海外で通じるのか? あと…なんでかノーブラ…いや、パットか? ニップレスにしておこう
さすがに 血には慣れているのか マットに座らせても平気…気が付いていない可能性 それ以外はダメそうだ
………
どうしてだ? 完全にお荷物の気配しかないぞ? 負担が増えていく一方だ そんな気がするのは…気のせいか?
「それで…あんたもプレイヤーでいいのか? こっちは…見た通り、マイケルだ」
「ああ…アンタ…死んでたよね。あのトイレで…何で生きてるの? ゾンビ? に、しちゃあ、受け答えがはっきりしすぎてんだけど…何なの? アンタ……」
そこからか……
「ここはゲームの中だ…St・ミカエル・ラザフォード・ホスピタル。そんなゲームをしていなかったか?」
一応 いまの状況と状態と…ゲーム内だということを説明 驚愕…というより、信じられない、信じたくない…といった表情
「夫が…ホラー全般が好きで…それに付き合ってたけど…アタシ自身は…そんなに…やってないわ……」
そうか……
「嫌い…というより苦手なんだな?」
「ええ…そうよ、ダメよ、いい? それ以上近寄らないで。何かしようとしたら…大きな声を上げるから…いいわね? 絶対よ?」
手と指を使って 様々な意思表現 上げたところで何ともねえんだけどな……
「それで旦那が助けに来てくれればいいんだけどな…ここでその期待はムリだと思うぞ? どっちかというと…それでバケモノどもが集まって来る、そこみたいなな。それでもいいのなら…存分に叫べ、気が済むまで。ただし、オレは助けない。一人でここを抜けれる自信があるのなら…大声でもなんでもやれ。オレはすぐにでも立ち去る。あとは…自分でどうにかしろ。どっちがいい?」
選択肢を提示しているようで 実際にはひとつしかないクローズドクエスチョン すまんな、急いでいるんでな…あんたに関係ないことで急かして悪いな
「……はあ、はあ、はあ…ええ、わかったわ。少しだけ…時間をちょうだい。いま…落ち着くから……」
そういって…また、両手を広げて 上下させるポーズ 話が全く先へ進まねぇんだが……




