Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #105
※2026/03/23 燃えていない紙が間違っていたので 修正しました 本来なら 人形から手に入れた噛みでした
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #105
紙を探す ? それもない…マップと同じに燃えた? いや…人形にあった紙は燃えていない
確かめるものがまた増えた どうやって確認するのかは…わからないが
修道女を見たまま…奥へと進む だが……
「すまん、また失敗した」
「またかよ……」
呆れられる ゲームではそんな厄介ではない これは人ゆえだ
瞬き
ゴシック・メイデンだけを見て 進む 途中…修道女が捩じれるような位置 過ぎてから目線を外すと…修道女の位置が変わる 見ているものと同じ姿勢へと…オレが立つ床を下へと修道女も立つ
面白いのは…キムにはずっと同じ姿勢のままで見えていた 主観的認知 対象の位置、姿勢が変わっているわけではない 見ている、見せられているこちら側の見え方が変わるだけ
「じゃあ…ずっと個室のある方を下にしているんだな」
あの女は
「ああ、おれからは姿勢は一切変わってない。変わったのか?」
「ああ…お前もやってみろ、面白いぞ。途中で目線を一切外すな。見たまま…進め。最高の3D酔いを味わえるぞ」
「なんて素晴らしい!」
素晴らしくもねえよ オレもトイレの床に寝転がらなくちゃなんなくなった 眩暈がする 濡れていないことだけが…意外に冷たいと感じて心地いい
「やめておく、お前がそんなんになるってんならおれには無理だ。できねえことをやるほど馬鹿じゃねえ」
学習したな…忘れなければもっといいんだけどな
ゲームなら見たまま 画面の中央に入れたまま進めばいいだけ それで通常に…右を下にしたまま修道女が立つ たぶんに画面の向こうで盛大に プレイヤーがオレと同じようになっているかもしれねえが
目線を外さないこと 横を見たりほかを見てはダメ 当然 瞬きもダメ 目の端で捉えているだけでもダメ
人ゆえの生理反応 それだけで姿勢が変わる マジかよ….秒でダメとか…人間には制御できない 仮現運動はアニメーションの基本だ
しかも…片目だけ 無理に指で開けて…それでもダメ 両眼で見ろってか?
「わたし、きれいでしょ?」
首を斜めにして 近寄って来る女と一緒 わたし以外を見るなんて許さない
周りにいるのは…死体袋に入った野郎ばっかり だから修道女か 淑女に男性は憧れる
それが自分の前だけで乱れる…そういうことか
「おめでとう!」
ああ ありがとう では…はじめるか
「お前…体が右に傾いているけど…大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だ。今回でクリアできる、今回だけ我慢すればいい」
たぶんだが
「えらい余裕だな…まあ、こういった攻略はお前に任せる。モンスターが出たらおれに任せろ」
ああ、そうさせてもらう
修道女がねじれる位置 そこまでは目線を外しても 何ともない ここ ここから先に行くと…だめ なら…この位置から先 絶対に目線を外さないようにするだけで済む
馬鹿正直に トイレの奥から 入口から始める必要はない ダメなら…ここまで戻ればいいだけ
「並び立つ者もいないほどの偉業!」
慎重にことを運ぶ だが慎重には進まない 目と体が…右へと酔っていくのがわかるが…逸らさずに 乾きも無視する 瞼が傷む 気にするな
「よし」
正面まで来た オレとは90度 右を下にして立つ修道女 左手は下 右手は…ロザリオを握っている 前のにはあったか? なかった
手を伸ばす…瞬きしそうになるのを堪える あった 触れる右手 向こうは触れなかった どういう原理なのかは…この際いい 取る ロザリオ…ではなく…手に入ったのは…球
ふう 目を閉じた途端 閉じているのに視界が回る 回転性眩暈 思わず床にへたり込む
「やったのか? マイケル!」
「並び立つ者もいないほどの偉業!」
そんな大声を出すな 頭に響く
手だけを上げて それに応える これで…3つ目 そうだな ここはそういうところか
Sercret of Hidden
ここの謎部屋は 隠されし秘密 だ




