Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #100
※100話目ですが変わりなくいきます
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #100
一通り ここのルートの異質性について話す はじめはうんうん 分かっているような感じで頷いていたキム だが結局 話しに付いてこれなくて…こうなった
「まあ…そんなこともあるんじゃないか? どこもおかしくはないだろう?」
心理的錯誤 そういったことがあってもいいだろうっていう 安直な答えにすがりたくなる逃避
どうしてこう…二階マップはどこに消えた?
「おめでとう!」
確かに取った…取った後 どこに仕舞った? どこにもない…体中を確認 だからそんな目で見るんじゃない
「お前って時々、変な動きをするよな?」
「お前にいわれたくない」
「最高だ!」
あ あの時…ジュディに火を付けられた時……
「なにか…ひらひらしたものが一緒に飛んで、行った…な」
あれで燃えたのか? オレには延焼も何もしなかったのに? それなのに…え?
おう………
「おい! どうした? いきなり、くじけやがって…ここを突破するんだろう? そんなことしている場合じゃねえだろうが」
そうなんだが……
「アイテムがあったとする、数が…イベントリーに表示されていたとする、お前ならどうする?」
「はあ? それぐらいアイテムがあるってことだろう? お前…イベントリーがあるのか?」
「おめでとう!」
「いや、ない…アイテム総数が表示してあったとしたら…全部集めたくなるんだ、オレは。ひとつ残らず…ゲーム攻略を忘れてな……」
アイテムスロットなんてあると…全部埋めたくなる 永遠にアイテムが増殖していくスマホゲーは永遠にやり込んでしまう ガチャでしか手に入らない クソアイテムでも スキンでも シリアル交換でも 集める
いや よくわかっている メーカーにしたらお得意様 こっちからしたら…ただの自己満足と抑揚感の獲得にすぎない
「よし…戻ろう。もしかしたら……」ないとは思うが「マップが復活している可能性もある。そうだ、そうに違いない」
人形の後ろ 光るアイテム ここで必要になる可能性 ないとはいえない 謎解き部屋にはクリアするためのアイテムがいる なければ死に戻り オレだけなら良いが…キムはムリだ 見殺しにはしたが…覚えてねえんだからしょうがない 不可抗力 人には抗えない物事がたくさんある
シリコンとはいえ…人形は人形 確かに可愛かった ドールニュウムは補充できたかもしれない 失敗した
やはり 自分が先に死んでおくべきだ それならどんな結果であろうと納得できる
「なんだよ? いきなり…こっちまで来たってのにか? はあ…まあいいぜ、オレは先にこっちに行っておく。今度はおれが先だ。お前はこっちでぐずぐずしていろ」
「栄光あれ!」
「おう…こいつらもそういってることだしな。任せろや」
自慢げに 腕を組んでそう唸るキム だが、さっきまでの自信のある時の組み方と微妙に違う 指先を脇の下に入れて、というのは拒否の姿勢だ お前の意見は受け入れない 気を付けろ 人はお前が考えているよりもよく人を見ている
「ああ…そうさせて貰おう。そっちがどうなってるか…見てきてくれ。特に…どこかにリドルがある。それを見つけておいて…解いておいてくれ」
無理だろうがな
「あれか…あんま得意じゃねえんだが…まあいい。じゃあこっちに新しいモンスターがいねえかなあ……」
「リドルがクリアしたら出る可能性がある。それに期待しろ…ただし」だ
「おう?」
「絶対に死ぬな。お前はもうこれ以上死なない方がいい」
そういうとキムはかなりマヌケな顔をした
「ああ?」




