え、委員長ってラノベ処女なの? って痛い! 手を出すのは反則だ
結局本は先生に没収されました。なんで? いや、委員長が反応するのはギリわかるんだけど、先生まで
「高橋……こんな本を持ってくるなんて……けしからんぞ…………」
とか言い出すのはおかしくない? 先生も女性とはいえ30後半(独身)だぞ?
おかげでクラスのみんなからは変態扱いされるわ、学年には変な噂が流れるわで、最初にできた友達は僕から離れました⭐︎
高校デビュー、失敗!!
俺はひたすら考えて、1つの結論に辿り着いた。
そうだ、委員長に謝ろう。と。
火が広がるのは何故か? それは大元の火が消せていないからである。
ならば、俺も大元の火である委員長さえ落ち着かせてしまえば健常者に戻れるのでは?
もしかしたら俺は天才なのかもしれないな……
と考えつつ、
何故か俺は、委員長に2回目の土下座をしています。
だって日本人の謝罪は土下座だもの。そして委員長はいわゆる大和撫子というやつだもん。
てことは、土下座って事だよね。
「ねえ、私がなんで怒ってるか分かってて謝罪しています?」
「はい! もちろんですとも!」
正直なんも分かってない。いや、ライトノベルのせいだってことは 分かってるんだけど、それのどこで怒ってるかがわからないと言いますか……
「言ってみて。どこが悪かったのか。」
詰んだ。めっちゃ怒ってるじゃん。敬語取れてるよ?
「ごめんなさい、わからないです」
「死ねば?」
なんで俺生きてるんだろう……なんでこんなことになったんだろう……
中学生の頃、このように委員長の言葉の刃で死んでいく人たちを見たことがある。その時は正直、「自分は関係ないしなぁ」程度にしか考えてなかったけど、これは刺さる……!
ただ、俺はこの状況を覆す唯一の切り札を持っている。それは……!
委員長って、正直俺のラノベの内容知らないんじゃね? ってことは、俺が多少偽情報を話してもバレないってことだよな?
ってことは!
「なあ、実はあの本な、内容は————」
「黙って。あの本は表紙自体がわいせつなの。いかがわしいの。学業に勤しむ学生が持っていてはいけないものなのよ」
「どうしたら許してくれますか……?」
グハッ!_:(´ཀ`」 ∠):委員長の言葉が刺さる!
別に俺は悪いことしてないのに……
俺は少し顔を上げ、委員長の様子を伺った。
すると、
「ま、まあ? 反省してるみたいだし? 今回は許してあげなくもないとは思うのだけど……」
ここだ!
「ねえ委員長? 俺が読んでたライトノベルの内容知ってる?」
「いや、知らないけど……ていうか! その『委員長』って呼び方やめて! ずっと気になってたの!」
「え、じゃあ、『女王様』?」
「さっきの本燃やしてこようかしら……?」
「ごめんなさい冗談ですどうかそれだけはやめてくれないか」
なんか今日殺意高くね?
委員ちょ……もとい女王様は、なんだか恥ずかしそうにしながら、
「決めたわ。なんだか腹が立つから、明日の朝、私の下の名前を呼んで、大声で挨拶しなさい」
この委員長女王様は人を社会復帰させてあげようとかは思わないのだろうか。




