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宰相の息子 リオルート

作者: あいら

「転生先でヒロインと入れ替わりました!」

の分岐後の話になります。


最初に本編を読んでからお楽しみ下さい。

「私が貴女を幸せにします」


その言葉に、


「私もリオ様を世界で一番幸せにします」


そう答えた。



数日経って、リオ様の屋敷お招きされる事があった。

公爵家で宰相の屋敷とあって、

伯爵家の3倍はありそうな大豪邸で、

真っ白な屋敷に広い庭の花々が映え荘厳である。


しかし、私は花より、ケーキにくぎづけだった。


スポンジは美味しい・・・

でもクリームは元の私がいた公爵家の方が美味しいよね。


私はセレスティに連絡を取る。


セレスティは無事隣国の貴族と結婚し、

今は幸せいっぱいだ。


「おっしゃる通りですわね、

 クリームはロシェット家、

 スポンジはエーベルヴァイン家の方が

 美味しいですわ」


「そうなのよ、合わせるといいと思わない」


「それに、隣国は温暖で、フルーツも豊富なんです!

 私に任せて頂けませんか!」


「ええ、よろしくね」


ロシェットは商売に強い家だ、

それに元日本人の知識もある、任せて大丈夫だろう。




それから2年後。


初めての息子、ロナルドが生まれて1歳の誕生日。


セレスティからケーキが届いた。


なんとセレスティは隣国でケーキ屋を運営し、

逆輸入で、この国でもケーキを発売しているのだ。


当然、ケーキは爆発的大ヒットしている。


「ロナルド美味しい?」


大きな目をくりくりしているロナルドの口に

ケーキを運ぶ、小さな口でぱくりと食べるのが、

本当に可愛い。


夜になると夫が仕事から帰ってきた。


「もう、ロナルドは寝たか」


「ええ、今夜も遅くまでお疲れ様です」


ロナルドの寝顔を見て、幸せそうな夫を見て、

本当に幸せだと思う。


「隣国とは、仲が悪くはないが、

 親密ともいえない関係だった。

 それがロシェット家、引いてはケーキで

 こんなにも改善されるなんてな」


「美味しいものは皆を結ぶのです」


「ロシェット家の令嬢が隣国の貴族と結婚できるよう、

 アドバイスをしたり、ケーキも助力をしたとか、

 影の功労者は君だよ」


「私は目立ちたくないのです、

 貴方の妻という名誉が最高ですわ」


「そうか」


「ケーキがまだあります、どうぞ召し上がってください」


「ああ、楽しみだ」


リオ様と見つめ合い、ちゅっとキスをした。

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