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呼び出し

お久しぶりです。テストや新入生の入学式準備などに追われておりました。学生って案外時間ないですね。


今日は入学式の後、教科書などを貰って学校が終わった。そして、祝!初友達!上咲さん、いい人そうだったなぁ。器量も良さそうだったしいいお嫁さんになるね。間違いない。(確信)

しかし、上咲さんもNTR反対派だったとは・・・やっぱ読むなら純愛だよね。

って、下校しながら何考えてんだか・・・


ヴーヴーヴー


ん?電話・・・?何だこの番号?まあ、一応出てみるか。アブナイ人達じゃないよね?ヤ、のつく人達じゃないよね?


「も、もしもし。」


「もしもし、清鸞高等学院生徒会役員庶務の原住はらすと申します。厳刃 幻さんの番号でお間違えないでしょうか?」


「え、ええ。確かにぼ、んん、私の番号ですが・・・」


生徒会!?なんでそんな人達が僕に?なんかやらかしちゃった!?呼び出し!?ハッ!?もしかして上咲さんと話したことセクハラだったかな!?

うう、せっかく友達が出来たと思ったのに。


「・・・生徒会長、確認取れました。・・・ハイ。もしもし、厳刃さん?」


「はい・・・」


「今から学校に戻ってきてくれませんか?会長と理事長の娘さんが読んでおりますので。」


・・・真面目に僕、何やっちゃったの!?なんでそんな人達に目をつけられちゃったの!?もしかして、周りの女子に目を向けたらセクハラ!?挨拶はセクハラに入りますか!?

・・ハッ!?ここは道路の真ん中でした。ええ、分かっています。なのでそんな目で見ないでください。僕だって分かっています。そしてとても恥ずかしいです。


「うう、分かりました。直ぐに参ります。」


「はい、それでは失礼します。」


はあ、入学初日から何やってんだよ僕・・・。もう、扉を開けると同時にスライディング土下座するしかないよ。もしくは永遠に生徒会の奴隷になるとかしないと許してくれないかなぁ。はあ、高校生活って、大変だ。





高校に着いた。もう覚悟は決まった。なので心臓さんは静かにしていてください。もうこの世に未練はない………こともないなぁ。上咲さんと友達になりたかったなぁ。

あとは身長欲しかったです。人権が僕はないから。せめて165cmは行きたかった!でももういいや!生徒会の奴隷にしてくださいっていったら生き残れるかな?



僕は今、生徒会室の扉の前に立っている。

荘厳な両開きの大きな扉。豪邸についてるようなライオンの取っ手みたいなのが付いている。

怖いなぁと思い、泣きそうになりながらも声を絞り出す。


「厳刃です。ただいま、到着しました。」


「入りなさい。」


ギギーーッと音を立てながら扉を開けられる。と、同時に僕はスライディング土下座をした。


「ごめんなさいっ!!」


もう怖すぎて脳みそがごっちゃごちゃでこの時だけ幼児退行してたと思う。(誰が元からチビだって?)でも、生き残るためにはこうするしかないんだッ!


「この度は御校の生徒様にご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした!!!!」


半泣きになりながらも必死に言の葉を紡ぐ。一挙一動が監視されている。そう思うと怖くて仕方がなかった。


一方で生徒会役員の方々はというと………………


「「「「へ・・・・・?」」」」


みんなぽかんとしていた。そして、内々で何故こうなったかをひそひそと話していた。


「(ちょ、なんでこんなことになってるの!?)」


「(知らないよ!私じゃないもん!原住!)」


「(ちょっと、副会長酷いですよ。責任転嫁はよしてください。そもそも彼を勧誘してと言ったのはあなたでしょう?)」


「(じゃあ誰のせいなのよ?)」


「「「(理事長の娘[さん]?)」」」


「違うわよ!」


「ひぐっ、えぅ、ぅぅぅうう」


カオスだった。


ひそひそと密談を続ける生徒会役員。怒鳴る理事長令嬢。泣き続けるカワイイ系イケメン。特殊すぎる趣味をお持ちの方以外は楽しめないシチュエーションがここにはあった。なんだコレ?


「えぅううぅうぅぅ………ゆるじでぐだざぃぃぃ」


「「「「「(((((かわいい・・・)))))」」」」」


なんと酷いことにも、生徒会役員、理事長令嬢は幻が寝落ちするまで待っていたのだった。

もうちょっと高頻度でこれからは投稿できそうです。

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