幻、ピンチを迎える
文字数、どのくらいが読みやすいですか?
同じような日々が続き、ついに今日、清鸞高校に入学する。正直、都会は慣れないし、そもそもコミュ障だから友達は2·3人出来たら良いくらいかな。高校では一気に勉強が難しくなるから勉強詰めになって友達なんか作る暇が無いかもしれないけど。全部、語学ならきっと1位も夢じゃないだろう。
僕はよくおじさんにいろんな国につれまわされていた。まあ、その人のおかげで中国、韓国、ロシア、英語、イタリア語····と、大概は話せて書けるくらいにはなった。っていうか覚えさせられたというか。
まあ、その話は置いておいて今日のランニングに行くとしよう。
最近はアラームを付けなくても勝手に目覚めるようになって必然的に走る距離も長くなった。最近は体力を付けるために75kmで固定している。
筋肉を付けすぎると身長が伸びにくい、と風の噂で聞いたのでプロテインとかは飲まずに普通の食事を摂っている。だからか、ムキムキと言うよりかは細マッチョって感じになっている。筋トレとかは寝る前の数時間しかしないのに腕周りにも筋肉が付いていることには見るごとに違和感を覚える。筋トレもランニングも楽しいからいいけどね。
昔は嫌々やっていたけど。一時期習っていた流拳っていう元師匠が教えていた拳法がある。そんなもの聞いたことないし、調べてみたけどどこにも関連する記述はなかったからきっと我流だろうと思う。
でも、それを思わせないほど綺麗だった。轟々と流れる滝の如く激しいわけでもなく、山から流れる清水のように静かで美しかった。
うちの道場は周りから侮蔑の目で見られていたが、ひとたび動き出すとその目は釘付けになり人々を魅了していった。
そんな拳法を習っていたが、ある日突然、
「あー、うん。お前免許皆伝。師範代でもいいよ。無理。強すぎ。死にかねんわ。」
と言わせて半ば強制的に辞めさせられた。その時のジトっとした目は忘れることは無いだろう。
なぜ辞めさせられたのだろうか?
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ようやく走り終わったので、シャワーを浴び、朝ごはんの準備、そして夜ご飯の下ごしらえを済ませる。現在朝6時。朝ごはんはいつも通り和食で済ませる。
夕飯はどうしよう·····久々に豚の角煮でも作ろうか?いや。人参とじゃがいもが余ってたな。肉じゃがにしておこう。
ひととおりの献立決めが終わったので、さっさと登校する準備を始める。
式の時はネクタイに学校指定のネクタイピンを付けることが義務付けられているのだが····
「····あれ?どこにしまったっけ?」
どこかの中に入れたのは確かなのだが、どこに入れたのかを忘れてしまった。···幸い、すぐ見つかった。印鑑やパスポート、その他重要なものの入っている引き出しの中に入っていた。
ちょっとしたトラブルもあったがそれ以外は問題もなく準備も直ぐに済んだ。かのように見えた。
時間が余ったのである。登校時間は8時30分まで。現在時刻7時18分。家から高校までの距離はだいたい歩いて10分圏内。走れば5分は切るだろう。だから多少急ぐとしたら8時15分には家を出ればいいのだ。非常にまずい。今はもう暇つぶしの手段がない!もう読んじまった!
幻、絶賛ピンチ!!!
You〇ubeでも見とけ。