ディヴァイン・ウィル

　自動プログラム《神》によって様々なことが決められてしまうそのゲームは、現実の「命」にすら干渉する──

──世の中は数多のゲームで溢れかえっている。しかし、それらでは物足りない者たちが辿り着いた、その先にあるゲームがあった。
　VRMORPG(仮想現実複数プレイヤー参加型ロールプレイングゲーム)「ディヴァイン・ウィル」。訳して「神の意志」。

　敗北時のペナルティは、プレイ中にアバターが受けたダメージがそのままリアルの身体に反映されること。運が良ければ「一年間の拘束」、運が悪ければ「死」。

　プレイ開始前には知らされないその不条理なルールで失われるプレイヤーたちの命を救うため、二人の高校生が、唯一《神》を操ることのできるゲームマスターに立ち向かう。
　まず一人、「アーレッジ」。剣を扱う「剣(ブレイド)タイプ」であるが、その中で防御スキルを持つたった一人のプレイヤー。
　そしてもう一人、「ロキ」。炎を扱う「魔(ウィザード)タイプ」で、世界のプレイヤー三億人の内たった三人が使うことのできる特殊なスキルを持つ。

　果たして彼らは、「ディヴァイン・ウィル」を終わらせることができるのか。

※挿絵のある話には「★」をつけております！
※「ノベルアップ＋」様にも掲載しております！