表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7


 小夜(さよ)は走っていた。

 あまりの上天気で真昼に月が顔をだし、やがて誘うように、夜の帳をつれてきた頃合いである。

 荒い息をこぼし、どうしてこんなことに、と小夜は幾度ふりはらっただろう疑問をあさく呑み込んだ。


 いやにしんとした茜の森に、焦れておぼつかなげな、かるい足音がこだまする。ゆるやかに、森じゅうを這いはじめた闇色の触手が、夜の到来をものがたっている。


 小夜は苦々しさに、ぐ、と眉を寄せる。



 なぜ。

 どうしてこんなことになってしまったのだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ