城の中での戦い
カルディナは、玉座に回ると、すぐ膝下に見える、ひれ伏したトリに向けて、
「感じるか?この胸の高鳴りを?」
トリは玉座に佇むカルディナを睨みつけた。
そして、数秒後
トリは、既に刀を抜いていた。カルディナは、意図も早く左手を挙げた。と、同時に壁際まで吹き飛ばされた。
「相変わらずの魔力だな、カルディナ。俺の剣術も腕を上げたはずなんだが。」
トリの言葉に続き…
「妾に勝てるはずがないだろ。お前も承知済みなはず。」
カルディナは玉座から立ち上がると、一歩ずつ階段を降りてトリの前に仁王立ちした。
トリは方なを鞘に収めると、すくっと立ち上がり、カルディナの横を通り過ぎた。
カルディナはチラリと鳥を見て、
「お前のその刀、切れ味はどうだ?」
「ああ、いいものさ。お前の魔力が込もっているからな。」
チッと舌打ちしながらトリはカルディナの不意の疑問に答えた。
「早く任務を終えて、この刀を返したいものだ。」
トリはそう言い残して、その場を去ろうとした。
「忘れてはいるまいな?お前の任が終わる条件…。」
トリは刀に手を掛けて一時俯いた。
「ああ、分かっている。それまでは従うさ。」
カルディナの問にトリは答え、トリは玉座の間を後にした。
その後ろ姿を王女は怪訝そうな目で見つめていた。
その頃、王城外門辺りでは、一人の少女が白の庭園で一頭のサイのようなモンスターと格闘していた。
サイのようなモンスターが一人の少女に猛突進していく。
少女はモンスターの角を右手で掴み、宙に舞うかのようにジャンプした。
そして、そのままサイのモンスターの後ろに回り込んだ。モンスターは急いで反対側を向こうとしたが、少女はサイの後ろから離れない。
モンスターはクルクルと回ってその場にへたりこんでしまった。
「ふふっ、やりーっ!」
少女の名は現幻。
城内のトリを待つ間、庭園を散歩しているところ、サイ型のモンスターに出くわしたが、対決はご覧の通りの結果となった。
「おい、現!遊んでないでいくぞ。」
城内より出て来て、正門までの通りにある庭園に来たトリは、現とモンスターを見てこう言った。
「あっ、トリじゃん。今、やっつけたよ。」
サイのモンスターは、その場を去っていった。
トリは、相変わらず現の奇行(?)に物申すが、現当人ははしゃぎまわっているのが常。
「用事は済んだ。次に行くのはレイニアだ。」
トリの言葉に現は、
「レイニア?何それ?」




