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オズマ戦記  作者: 葱龍
四章「神秘と鋼の都 大和」
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番外編3「エルの小さな冒険」

お待たせしました。

何でも屋番外編第三弾!

今回の主役は、エル!


「マスターリド……強く…なりたいです………」


一度挫折し不良になるも顧問の先生を前に涙ながらにバスケへの想いを吐露するバスケ部員の如く、

土下座して懇願するエルの姿がそこにあった。


コウ達が仕事の為に家を空けて一日。

特に仕事の依頼もなく何でも屋留守番組のエルはやや退屈な時を過ごしていた。


「藪からだな。どうしたと言うのだ?」

「大武闘会に連中が、エタニティを名乗る一団が乱入してきた時があったでしょ?

 あの時私、何もできなかった…。

 シャインやシャッテが必死に戦ってたのに、私は何も出来ずただ黙ってみてるだけしかできなかった…。

 それが悔しくて悔しくて……」

「皆の足手まといになるまい、今より強くなりたいと言う訳か」

「はい…」

「しかしエル、お前には魔術の素養が無い事くらい既に承知であろう?」

「はい…」

「そんなお前がこれ以上ワシの下で修行を積んでも今より強くなる事は不可能だ。残念ながらな」


辛辣ではあるが実際その通りだった。

かつてのコウの様に魔法に目覚めていないならまだしもエルは生まれつき魔法を使う事が出来ない体質で、

彼女の様に魔法を使えない人間は「スペル・レス」と呼ばれる。

ルトヴァーニャは人種や能力の優劣に関して寛容な国で、

スペル・レスでも国を追放される事は無いし普通に職を貰う事も出来るのだが、やはり不便に感じる事はある。

アーレンバーグ流は魔術と武術を組み合わせた流派である都合上魔法が使えないと真価を発揮する事は出来ないのだ。


「実家に帰らせてもらいます…。と言おうにも帰る家も無いしなぁ……」

「エルが強くなる方法は無い事も無いが、果たしてあそこにエルを行かせてよい物か…」

「何かあるんですか!?」


エルは飛び跳ねる様に立ち上がりリドに食いつく。


「いやのぉ…。ルプシカから北西へ行った所に地下迷宮があって、

 その奥には手にした者に新たな力を与える秘宝があると聞いた事はあるのだが、

 その地下迷宮から無事に帰って来られた者も秘宝を手に入れた者も今まで一人もおらんのだよ。

 地下迷宮には魔物も大勢いるだろうし、女子1人をそんな危険な所に行かせる訳にもいかんじゃろ」

「マスター・リドは一緒に行ってはくれないのですか?」

「何分ワシも年でのぉ…。地下迷宮である以上段差は多いじゃろ?老体には厳しすぎる」


偉い現実的な理由で協力を拒否された。

しかしここで我儘を言っても仕方あるまい。

エルは家の外へ出向く事にした。

自分と共に地下迷宮へ向かってくれるパートナーを探しに。



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酒場はルプシカ内に23店舗、うち昼間から開いてる店は9店ほどある。

エルが入店したのはその昼間から開いてる内の1つ「猫の爪亭」。

バーカウンターにエルが座るやマスターは、


「ご注文は?」

「…どうせアルコール類以外はミルクくらいしか無いんでしょ?」


エルにそう言われたのに腹が立ったのかマスターはジュースの入ったグラスをやや乱暴にエルの目の前に置いた。


「あんまりウチを嘗めてもらっては困るなぁ」

「は…はは…どうも…」


マスターの怒気を孕んだ眼差しに気まずさを感じつつエルは差し出されたジュースを一口煽る。

口の中に溢れ出す酸味に思わず顔をしかめるエル。


「~~~~!!!」

「ハッハッハ!グレープフルーツジュース飲んだ事が無いなお嬢ちゃん」


大きく息を吸い込み、肩で息をして呼吸を整えるとエルは本題に入る事にした。


「北西の地下迷宮に行きたいんだけど、一緒に行ってくれる人を探してるの。誰か適任の人知らない?」


北西の地下迷宮、とエルが口にした途端店内にいた客が一斉にどよめき始める。


「…北西の地下迷宮に行きたいのか?悪い事は言わん。やめときな」

「なんで!?」

「生きて戻れる保証が無いからさ。

 発見され、最奥にお宝があると言ううわさが流れ始めた当初はみんなこぞって地下迷宮の最奥を目指したさ。

 だが行って戻ってきた者は大抵死体となって出てくるか手足が無くなってる有様でお宝どころの騒ぎじゃなくなってきて、

 今じゃ近寄る者は余程貪欲か、自殺志願者位な物さ」

「…同じ事、地下迷宮の事を教えてくれた人も言ってました。

 けど私は今以上に強くなりたいんです。大切な人達を守る為にも!

 ただ守られてるだけなんて…耐えられないんですよ……」


マスターも黙してエルの話を聞いていると男が1人エルの方へと近づいてきた。

枯葉色の衣服に背中には身の丈ほどもある布にくるまれた長物。

背丈は152cmのエルより少し大きい程度だが、その目つきはまさに幾度も修羅場を潜り抜けてきた猛者の持つそれで、

視線を合わせた者を射竦める凄味があった。


「地下迷宮に行きたいって言うの、あんた?」

「え、えぇ…」

「俺で良ければ行ってやっても良いけど」


渡りに船、千載一遇とはこの事か。

エルはその男の眼を見つめ続けると、


「…それ本気で言ってる?」

「ああ。俺も強くなりたいってのがあるから。

 利害は一致してる。行先も一致してる。なら組まない理由は無いだろ」

「…貴方、名前は?」

「ミハイル。ミハイル・デルタクロス」


ミハイルと名乗った途端酒場が再びざわめき出す。


「ミハイルって言ったら!!?」

「あの騎士団のミハイルか!?」

「ミハイルが地下迷宮に!?」


「…貴方とんだ有名人ね。良いわ、一緒に行きましょ」

「ああ。マスター、勘定。俺と、こいつの二人分」


そう言ってミハイルはカウンターにアルバ硬貨二枚を置き、酒場を後にする。

ミハイルの後を追う様にエルも酒場を出るが、

エルは名前を知らないとはいえミハイルが自分の事を「こいつ」と呼んだ事が気に入らなかった。



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周辺の瓦礫や無人となってかなりの時間が経った教会等の存在から

地下迷宮はかつて街の中にあった事は容易に想像できた。


地下へ降り、松明の灯りを頼りに奥へ奥へと進んでいくエルとミハイル。


「ホントにこんな所にお宝なんてあるの?」


ミハイルがエルに疑いの眼を向けるが、エルはあると断言する事が出来なかった。

情報源がリドからの又聞きである以上確証は無いし、

そもそも最初に地下迷宮のお宝の噂を流した人はどうやって迷宮最奥の事を知ったのかと言う疑問すら浮かんでくる。

地下迷宮の奥に行くどころか無事に戻ってきた人すら僅かだと言うのに、何故お宝があると断言できるのか…。


何度か階段を降りた先、通路の壁に何か掘られているのにエルは気が付いた。


「これ…文字?」


ミハイルも壁に掘られた字に気が付き、松明で壁を照らしてみる。

壁には、こう書いてあった。


『私は異国の戦士。この地に私の編み出した技の全てを記した秘伝の書を隠しておいた。

 この迷宮の謎を解き明かした者は私の後継者と認められ私の技を受け継ぎ更なる高みへと至るだろう』


「…ここに書いてある秘伝の書ってのが、地下迷宮のお宝なのか?」

「おそらく。」

「なら行ってみる価値はある。俺も秘伝の書がどんな物か興味あるしね」

「…けど、簡単に進ませてはくれないみたいよ」


振り返ると周りには剣や斧、槍で武装した骸骨が通路を埋め尽くさんばかりに溢れかえっていた。

たぶん、道を開けてくださいと言っても聞いてはくれない。


「丁度良い…。こちとら実戦経験積む為にわざわざこんな危険地帯選んで来てるんだ」


そう言うとミハイルは背中に背負った得物を取り出し、その全容を覆い隠していた布を取り払う。

メイスだ。

柄は1マルト(1メートル)を優に超え、先端に刃状のスパイクが幾つも備わったメイスが姿を現した。

ミハイルはゆっくりとメイスを構え、勢いをつけ振り回す。

メイスの直撃を受けた骸骨の群れがバラバラと音を立てて吹き飛び、壁や別の骸骨に激突し砕け散る。

一薙ぎで群がる敵を吹き飛ばすミハイルのその力に恐れおののいたのか、

ミハイルがメイスの先端を向けると骸骨の集団は一斉に踵を返し脱兎の如く逃げ出した。


「…よし行くぞ」

「アンタ相当強いのね」

「いやまだまだだ。この程度の強さじゃ連中は黙っちゃくれない」

「連中って?」

「エタニティ。既に騎士団からも、離反しエタニティに寝返った奴が出てる…」

「そうね…。私がここに来たのも…元をたどればそのエタニティだもの」


エルとミハイルは先を急ぐ。

立ちはだかる魔物をある時はミハイルが叩き潰し、またある時はエルが投げナイフで仕留めて

道行く障害を排除しながら地下迷宮の奥へ奥へと突き進んでいく。



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地下15階ほど降りただろうか。

地上からの光は既に届かず、松明の灯り以外に迷宮を照らす物は無い。


ミハイルは松明を壁の窪みにはめて固定し、腰を下ろす。

エルもミハイルに倣い松明を壁にはめその場に座ると、

ミハイルが水の入った瓶をエルに投げ渡す。


「飲んどけ。こっから先は、たぶん今までよりもっと険しい」

「……」


エルは少し躊躇しつつも瓶の栓を開け、一口煽る。


「…エタニティが、大武闘会の会場を襲った日の事覚えてるか?」

「覚えてる。そんなに日が経ってるわけじゃないもの」

「あの時、エタニティの…アルバスの力に魅入られ騎士団を裏切った奴がいる」

「あぁ、いた気がするそんな人。確か名前は…」

「ジュリア・カーター。俺の同期で、同僚で……幼馴染だった女だ」

「おさ…?」

「俺とジュリアが四歳の時だったか。生まれ育った村が魔物の群れに襲われてな。

 魔物は騎士団が対峙してくれたが、俺達の家族は助からなかった。

 俺達は孤児院に引き取られ、そこで寝食を共にし、そして騎士団に入った…。

 『あの時俺達を助けてくれた騎士達の様になろう』と入団の時に言ったのに………現実はこの有様だ」

「そんな人が、もしジュリアがアンタの前に敵として現れたら…アンタ、戦えるの?」

「戦う。戦うしかない。

 あいつはかつては俺の幼馴染だったかも知れないが、今は違う。

 あいつは敵なんだ。俺とルトヴァーニャの、いや世界の……」


エルは鞄からパンを一つ取り出し、ミハイルに手渡す。


「これは…?」

「水のお礼。これから先はもっと険しいんでしょ?」

「そうだな」


ミハイルはそう言ってパンを一口かじる。

エルもミハイルに渡したのと同じパンを取り出し食べ始める。

味はしない。甘いもしょっぱいも辛いもない、まさに無味無臭と言ったような味。

だがエルはスラム時代無味どころか普通なら吐き出してしまう様な酷い味の物を何度も口にし呑み込んだ事がある。

それに比べれば味の無いパンなどむしろ御馳走。

二口、三口と貪る様に喰らい、全て平らげると仕上げにと水を飲んで口の中のパンを一気に胃の中へと押し込んだ。


「ごちそうさま」

「食うの早いな…」

「いつ死ぬか解らないんだ、食える時にさっさと食わないと」


先へ進もうと立ち上がったエルは何かに気が付く。

目を凝らしても解りにくかったため松明を手に取り壁の方を照らしてみると、

そこにはまたしても文字が刻まれていた。


『火を炎に木を林に。さすれば汝高みへ至る』


「…上の階で見た文字を遺した人と同一人物かな」

「たぶんな」

「火を炎に、木を林にってどういう意味だろ…?」

「俺に聞くな」


ミハイルも立ち上がり先へ進む。

曲がり角をいくつか曲がり群がる敵を薙ぎ倒して進んだ先にあったのは、

階段ではなく扉だった。

取っ手の類が見当たらないツルリとした扉。


「これどうやって開けるんだろ…?」

「押しても引いても、ビクともしない。何か、扉を開ける為の仕掛けがあるんだろうな」


扉を手探りして怪しい箇所が無いか探る2人。

そして扉の一部分がへこんだのを確認すると、二人で力を合わせ扉を横にずらす。

ゴゴゴ…と言う重い音と共に扉が開かれると、エルはその先にある部屋の様子を覗いてみる。


部屋の中は人が十数人入ってもかなりの余裕ができる程広く、天井も高い。

そして部屋の中央には東洋風の甲冑が鎮座していた。

飾られているのか、それとも甲冑を纏った者が座っているのか、

部屋の入り口からは伺い知る事が出来ない。


ミハイルが先んじて部屋の中に足を踏み入れると、

甲冑は突如立ち上がり、傍らに置いてあった巨大な刀を取る。


「あいつ倒せば良い訳か」


ミハイルは状況を察して武器を取る。

エルもダガーを手に取るが、エルが構えるより早く甲冑がミハイルに肉薄。

速い。瞬き程の一瞬の内にミハイルのまつ毛が見える程の距離にまで接近し鞘に納めたままの刀を振り下ろす。

ミハイルはメイスでこれを防御。


「うぅ…くっ‥‥‥!!」


甲冑はそのままミハイルを押し付けながら刀を引き抜こうとする。

しかしミハイルは一瞬力を抜き、身を半回転する事で脱出。

すぐに距離を取って体勢を立て直す。

ミハイルの隣までバック転で移動したエルは、


「速くてパワーもある。苦戦は必至かも」

「今から決めつけんな」


エルとミハイルは散開し、左右から挟み撃ちを仕掛ける。

甲冑は刀を抜き、鞘でエルのキックを、刀でミハイルのメイスを受け止める。


鞘を持つ方の手が払う様に振るわれ、エルの身体が弾き飛ばされた。

一度バウンドした後転がりながら壁に激突するエル。

ミハイルも腹にトゥーキックを受け一瞬ミハイルの身体が宙に浮くと、

その無防備な胴目掛け甲冑は横薙ぎに刀を振るう。


腹から血を噴き出しながら後方に吹き飛ばされるミハイル。

トゥーキックで後ろに飛ぶ形となったおかげなのか胴から真っ二つにならずに済んだものの、

このままでは出血多量で命を落とすのも時間の問題である。

ミハイルはメイスをくるんでいた布を取り出し斬られた腹部にややキツく巻き付ける。

応急処置ではあるが無いよりはマシだろう。


エルも立ち上がり、投げナイフを一本投げつけるが、

甲冑は硬くただ弾かれ空しい音を立てながら床を滑るだけだった。


「パワーもスピードもあるし、防御力もかなり高い…。

 どうする…エル・ジンジア………」


ゆっくりとミハイルの方へ歩み寄る甲冑と肩で息をしながらメイスを構えるミハイルを交互に見やりながら思考するエル。

もし自分にもシャインやシャッテの様に魔法が使えたらあのデカブツを倒せるのかもしれない。

もしコウの様な力があればこの状況を打開できるかもしれない。


そう考えても見るがそのどちらもエルは持ち合わせていない。

なら何がある?エルは自問する。

自分にあって皆にない物と言えば、王都を縦横無尽に駆け回れる足の速さだけだ!

自答し終えるとエルは甲冑目掛け突進。

前かがみの姿勢で、弧を描く様に室内を駆け抜け落ちたナイフを拾い上げると、

甲冑の股下へと滑り込み、その右の膝関節の僅かな隙間にナイフを突き刺した。


一度前転してから立ち上がると、


「ミハイル!狙って!!右膝のナイフを!!」


一瞬戸惑うミハイルだったが、すぐに状況を察すると、

甲冑の右膝目掛けメイスを横薙ぎに振るう。


打ち付けられる釘の如く右脚に深々とめり込むナイフ。

メイスによる打撃との相乗作用で甲冑の右膝から下がひしゃげ、もげた。

崩れ落ちる様に倒れる甲冑。これで厄介な機動力を奪えた。

すかさずエルが甲冑の首を足で挟み、顎と側頭部を両手で抑えると、そのまま左へ捻じ曲げる。

バキン、と言う鈍い音と共に甲冑は両手足をビクリと反芻させた後、力なく投げ出され、そのまま動かなくなった。


「…やったのか?」


メイスを構えたままミハイルが問う。


「首を折ったんだから生物なら死んでるけど…」


すると甲冑の身体がオレンジ色の光に包まれ、弾ける様にして霧消した。

そして何処からともなく声が聞こえる…。


『良くぞこの迷宮の謎を解いた。名も知らぬ冒険者よ…』

「いや謎って言うかただ敵倒しただけ…」


ミハイルがツッコミを入れるがエルは真剣な面持ちで、


「火を炎に木を林に。と言うのは、力を合わせ困難に立ち向かえと、そう言う事なんですね?」

『その通りだ。そして君たちはその困難に打ち勝った。私の技を受け継ぐ資格がある。さぁ、受け取れ』


空から落ちてくる『何か』があった。

エルが手を伸ばしてキャッチしてみる。

手の平より少し大きい程度の円柱状の物体。

中心には『空牙流秘伝之巻』と書いてある。


「…何これ?これが…技?これが秘伝の書?」

「聞いた事がある。昔は重要な事柄を記載した長い紙を丸めて携帯していたと。巻物って奴だ…。」


そう言われエルは巻物の封を解き、広げてみる。

そこには見た事の無い技の数々が事細かに記されていた。


「凄い…!これなら私ももっと強くなれるかも!!」

『持っていけ。そこに記された技を会得した時、君は我が空牙流を受け継ぐもの、ニンジャの称号を得るだろう』


ニンジャ。悪くない響きだ。

この巻物に記された技を極め、ニンジャの称号に相応しい力を得られれば、

あのエタニティにだって引けを取らないだろうし、みんなの足を引っ張る事も無い。


目的を果たした以上長居する理由も無い。

エルとミハイルは踵を返し、地上を目指す。

その足取りは心なしか地下迷宮に来る時よりも誇らしげであった。



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