第四十九話「ガンダイオー大勝利!輝く未来へレディゴー!!」
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ガンダイオーのコクピット越しにコウ達は燃えるシンジュクの向こうに見える光を見ていた。
炎よりも眩い、太陽に似た光。
「あれは…?」
「高濃度の魔力反応。あれは魔力の光よ」
そう言ったのはリゼル。
彼女も魔力の光に動揺を見せている。
「前に聞いた事がある。魔法とは祈り。心の表れだと…。
あれはこの地に住まう人々の祈りなんだ!」
『察しが良いな小妻君。』
「ノブシゲさん!」
『ほんの少し国民に力を貸してもらった。あの光を受け取ればガンダイオーは更なる力を得られるだろう』
しかし魔力の光に気づいたのはコウ達だけでは無かった。
キングヒドラもまた光に気づき、
「天の使いに力添えするつもりか!?させぬわ!!!」
光の基をかき消さんと七つの口から火球を放つ。
光へ向かい一直線に突き進む火球だったが、光をかき消す事は叶わず空中で爆散。
キングヒドラが首を巡らすと、アサルトライフルを構える10式達の姿が。
「元を潰そうったってそうはいかねぇぞ!」
「俺達の目の前で、国民の命を奪わせやしない!!1人たりともだ!!」
「あの人達…」
感銘を受けるコウを見やったリゼルが、
「戦ってるのは私達だけじゃない。あのロボに乗ってる人達も、指令室にいる人達も、
あそこで光を生み出している人達も、みんな戦ってる……。それぞれが、それぞれに出来る方法で!」
ツバキが言葉を紡ぐ様に、
「そして私達は彼らの期待に応える義務がある。あの怪物を…キングヒドラを倒すと言う義務が!!」
光が一斉にガンダイオーを目指し夜空を駆ける。
次々にガンダイオーに光が吸い込まれ、吸い込まれる度ガンダイオーの身体が眩く光り輝く。
キングヒドラは光がガンダイオーに入るのを阻止しようとするが10式の集中攻撃を受けそれも叶わず。
そしてガンダイオーが全ての光を吸い込んだ時、ガンダイオーの身体が黄金の輝きに包まれた。
「これは…」
「出力120…いや1200%を突破!」
『どうやら成功したようだな』
「長官…!」
『起動させるのに魔力を要したからな。国民一人一人の協力を仰いだのさ』
ノブシゲの言う通りガンダイオーは魔力を動力として稼働するロボットだ。
それにただ魔力で動くだけでなく、操縦者の魔力を具現化しガンダイオーの武器に変換する機能も搭載している。
ガンダイオーの絶大な戦闘能力は言わば魔力から来ていると言っても過言ではなく、
そしてその魔力は操縦者だけでなく限定的ながら第三者から供給する事も可能であった。
「その黄金に輝く姿…!まさに10万年前最後に見たあの姿!!おのれ…またしても我を地の底に封じ込める気か!!」
黄金に輝くガンダイオーの姿を見たキングヒドラは狼狽し、吼える。
「封じたりはしない。お前みたいな危険な奴は、後の世代にまで遺してはおけない!!
今ここで倒す!!跡形もなく!!!」
「やれる物ならやってみろ!!」
ガンダイオーはワンステップでキングヒドラに肉薄すると、
「ガンダイカッター!!」
腕から刃を展開しキングヒドラの首の1つを切り落とす。
切断された首が三回転しながら無人と化したビルに激突するのと同時に、
ガンダイオーはもう1つキングヒドラの首を切り落とす。
「ガアァァァァァ……!!お、おのれ…。
我が七つの首を切り落とすとは……!!」
「安心しろ。すぐに首がどうこう言えなくなるから!ガンダイッカッターナックル!!」
ガンダイオーがガンダイカッターを展開したままロケット噴射で腕を射出。
射出された腕は旋回軌道を描きながらキングヒドラの首二つを切り落とす。
これでキングヒドラの残る首は尻尾の先についた物二つと最も大きな物1つの計三つ。
「トドメだ!!」
ガンダイオーは右腕を振りかぶると、
「ガンダイッホォォォォオ─────ルドッッッ!!」
五指を大きく広げ掌をキングヒドラへかざす。
するとキングヒドラは目に見えない力場に捕らえられゆっくりと宙に浮く。
「ううう…動けん……!!」
キングヒドラの黄金に輝く鱗もたちまち拉げ、砕けていく。
「ガンダイソードッ!!」
ガンダイオーの左腰から白金色の柄が飛び出し、それを右手で引き抜くと優雅さと力強さを兼ね備えた両刃剣がその姿を現す。
ガンダイオーはそのまま空高くジャンプ。
「ガンッッッッッ!!!!」
ガンダイソードを思い切り振りかぶり、
「ダァイナミック!!!!!!!!」
キングヒドラ目掛け振り下ろす。
一呼吸程の静寂の後、
「ま…魔王様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
キングヒドラの身体が真っ二つに裂け、爆発する。
死の寸前に発した言葉にコウは気にかかったが、
期待している様な答えは得られそうにないので今は気にしない事にした。
戦いは終わった。
邪龍は斃れ大和は守られた。
今はそれで良いじゃないか。
楽観論かも知れないがそれこそが救いなのだ。
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ガンダイオーの勝利に大和中が湧きに湧いていた。
人々は笑い、お互いが生きている事を感じ合い、涙を流し喜んだ。
それは国防軍基地も例外では無かった。
基地に帰還したコウ達が目にしたのはガンダイオーを見上げる兵士たちの姿。
音声を拾い上げてみると「ありがとう」「君たちのおかげだ」とコウ達を称賛しているのが解る。
基地の着地できるだけの広さの空きスペースを見つけるとコウはガンダイオーを着陸、膝立ちの姿勢で待機させると
コウ達はコクピットのハッチを開けガンダイオーを降りる。
するとノブシゲが彼等の下へ駆け寄り、
「良くやってくれた君達!おかげでこの国は救われたよ」
「いえ…俺はただ、自分にやれる事をやっただけで…」
「そう謙遜するな。君たちがいなければ今日の勝利は無かった。
我々は君たちにお礼がしたい。明日の祝勝会、ぜひ来てくれたまえ」
あれだけ大規模な戦闘があった後の事後処理はどうするのかと言う疑問がコウにはあったが、
世の中には『据え膳食わぬは男の恥』と言う言葉もあるし、
デストラの時ならいざ知らず相手の誠意を無為にする理由も無い。
コウは素直に、
「解りました。喜んで参加させていただきます。みんなも、異議はないな?」
リゼル達はコウの問いにただ首を縦に振って応じるのだった。




