友達だと思ってたのにストーカーだったんですがそれは
「またストーカーのニュース…嫌な話だよね」
「何が?」
「いや、ストーカーだよ」
「なんで?愛されてるってことじゃん?」
「自分に迷惑がかかってプライバシー暴かれまくるんだよ?それにつきまとっていいことするばかりじゃないよ、暴言吐かれたりとかさ、変なもの送ってきたりとかさ」
「いいことだったらいいの?」
「まあ……いや、でも怖いからなんか嫌、自分の知らない間になんかされてるってのが嫌」
「じゃあ、言えばおっけーなの?」
「いや……ていうか言える関係にあったらとっくにやめてくださいとか言うよ」
「そうなんだ?」
「……なんでそんなにめっちゃ聞いてくるの?」
「いや、今俺お前のことストーカーしてるから」
「は?」
「家にカメラ置いてるし、トイレットペーパーの管理とかお前が間違って捨てた書類戻したりとか、先に会計払ったりとか」
「え、」
「お前が放置してるシワシワのシャツとかアイロンしたりとかね」
「え、あれ全部、え」
「お前鈍いから、最近は結構色々やってるよ」
「最近ついてるなーとか思ってたけど」
「まあ俺のおかげだよね」
「てかカメラってお前……お前なぁぁぁぁ」
「あ、トイレと風呂には置いてないよ?」
「でも部屋で着替えたりするじゃん……」
「…………ごめん……」
「ええええええ……まじか……まじか……」
「嫌なら嫌っていいなよ」
「いや…………あ、今のいやっていうのはその、嫌だって意味じゃなくてその遠慮的な」
「じゃあ嫌じゃないの?」
「えっとその……」
「そういえばお前なくしてた自転車の鍵ベッドの下に落としてたぞ、はいこれ」
「あ!あれそんなところにあったの?マジで困るなーと思ってたんだよねー!ありがとう!」
「どういたしまして」
「……あのさ…………着替え、覗かなければやっててもいいよ」
「え?何を?」
「だからその、す、ストーカー行為?を……」
「……よっしゃ!まじか、やった!言ったね?今の録音しといたから!絶対消さないから!」
「え、ちょまって」
「やった!言質はとったぞ!」
「う…………」