第45話 魔法学院編〜女帝〜
「ラララララ、ラドル!いいいいいま、ダルタニアととてつもなく破廉恥な行為に及んでいましたね!?全く!日もまだ高いこんな時分に何という恥知らずな真似を!」
「……まさか貴女が出張ってくるとは。少々驚いた」
中空に浮いていた女性がふわり、と降りてくるやいなや、瞳の色が戻ったラドルに飛びかからん勢いで詰め寄ってくる。
美しく腰まである長い桃色の髪を靡かせて外用のローブにきめ細やかな純白シルクのドレスを優雅に着こなし、その身につけたアクセサリーは豪奢でありながら気品も同時に感じさせる品々。
明らかに支配階級の中でも上位に位置する立場の人間だと分かる。
そんな彼女がラドルに詰め寄りながら鼻血をぱたた、と流している。
「……相変わらずいい歳して耳年増なんだな。シェリーは」
「……むぅ。未だに私をそう呼べるのは貴方くらいですよ?ラドル」
はたから見れば恋人同士がじゃれ合っているようにも見えるその様を、一人除け者にされて口を膨らませているダルタニアが2人を引き離す。
「ちょっと!こんな所にまで何しに来たの?少しは空気を読んでいただきたいのだけど?」
「……貴女も私に親しく声をかけていただける方ではありますね。このグルトミア帝国女帝シェルファニール・ド・レイヴァンスに」
「……何、こんな所でも臣下の礼を取れとでも言うつもり?陛下」
「いいえ。貴女は臣下であると同時に私の大切な友人だもの。公的な場ならばともかく2人で話す時は砕けてくれて構いません」
「そう」
鼻血を拭きながらダルタニアに言葉を返す女帝。
女帝と言えばもっと我儘で高慢であるというイメージが世の常なのだがこのシェルファニールはそれとはまるで違う、物腰の柔らかな仕草を見せている。
事実ダルタニアも少なからずこの女帝の人となりを気に入ってグルトミアに属していると言っても過言ではなかった。
「ですが」
ギラリ、とシェルファニールの目が光るとビクッとダルタニアの背が伸びる。
シェルファニールの表情は笑っている。
しかしその背後から感じる気配はまるで虎か獅子にでも睨まれたかのような威圧感を放っていた。
それを感じたダルタニアはつい口を噤んでしまう。
「貴女のした事は国際的にも重大な軍事協定違反だと言う認識はありますか?ダルタニア」
「……少しは」
「ざっと見積もっても罪状が20は下りません。領土侵犯、要人殺傷未遂、国境突破、軍脱走、無形文化財損壊、独断専行などなど、貴女がいかに我が国の幹部であろうと見過ごす事のできないレベルにまでなっているんですよ?」
「だからどうしろっていうのよ?」
「……まだ自分の立場が分かっていないようですね。なぜ私自らこんな辺境にまで出向いてきたと思っているのですか?」
ラドルはただ城に閉じ込められているのが嫌だったからなのでは?と心の中で突っ込んでみるがあながち全くの的外れというわけでもなかった。
グルトミアでは昔から男尊女卑の慣習が根強く残っており、とりわけ政治に関しては女性参加が未だに認められてはいなかった。
故に本来ならば帝位にも男子が就く筈だったのだが幸か不幸かシェルファニールには魔道の才があった。それも百年に1人と言ってもおかしくない程の。
それは即ち。
聖王国バルカードの聖王女アルメアに抗する女帝シェルファニールの誕生の要因であった。
神を擁する聖王国に対し人の手による帝国。
とはいえ女帝と言うのは名ばかりであり実質的な権力はない。
あくまで象徴的な存在として大帝国の頂点に君臨していた。
その象徴たるシェルファニールは摂政であるリカードに政治を任せ自分は趣味とも言える魔道の研究探求に没頭したその末に。
気づけば帝国の誰よりも魔道の天才として世界中に名を馳せるようになり、誰もがその存在を無視できなくなっていた。
今現在は相変わらず権力はないが隠然たる発言力を持つ奇妙な君主が出来上がったのだ。
「……陛下。もしかしなくてもリカードの要請で私を捕らえに来たの?私を抑えられるのはラドルを除けば陛下くらいなものだもの」
「分かっているじゃないですか。そこまで理解しているのなら話は早いですね。さぁ帰りますよ」
まるで子供に言い諭す母親のようにダルタニアの手を取り帰ろうとするのを、やはり子供のように駄々をこねる火龍の女。
「嫌よ!ようやくラドルと一緒に死ねる時が来たのになんでグルトミアに帰らないといけないのよ」
「おい」
「だいたいにおいて陛下やリカードがしっかりラドルの手綱を握っていないからグルトミアから出奔したんじゃない。それどころかラドルが出て行ってからまだ3ヶ月しかたっていないのにもうラドルの周りに小虫がよりついちゃっているのよ?どう責任とるつもり?」
「おい、ダルタニア……」
ニコニコと微笑みを崩さないシェルファニール。
黙ってダルタニアの雑言に耳を傾けている。
ラドルはその笑みの意味を知っていた。
故にダルタニアの矢継ぎ早な言葉に制止しようと試みたが。
ーー遅かった。
「リカードも陛下もラドルを軽視しすぎじゃないの?ラドルこそは……!」
「ーー黙りなさい」
シェルファニールの表情は変わらない。
未だにこやかな笑顔を湛えている。
だが言葉に言いようのない程の圧力を感じたダルタニアは顔から背中から大量の汗が噴き出していた。
「黙って聞いていれば何です?ぜ〜んぶ私が悪いかのような言い方をしてくれましたけど。今の状況を作ったのは貴女ですよ、ダルタニア?貴女がラドルにとって取るに足らない存在だからラドルは貴女を放って旅に出たとは思わないのですか?」
「んなっ……!?」
「もし貴女がラドルに真に必要な存在であったならその頭を下げてでも力を貸せ、と言うでしょう。そんな事は貴女が一番分かっていると思っていましたが買い被りすぎでしたかね」
「そ、そんなこと……!」
「そんなこと、なんですか?ラドルは目的の為ならどんな手を使う事にも躊躇したりはしない。それこそ、貴女に自分の目的の為に死ね、くらいの事は軽く言い放つ方ですよ?何と言っても人類の敵、『神滅者』なのですから」
シェルファニールの言葉は些か誇張されている部分があるが大体の分析は的を射ている。
そう、ラドルは本当に自分の目的の為ならばそう言うこともあるだろう、と考えていた。
ただ自分の目的とは神の滅殺。
一般の人間、それが例え十星であろうと人である限りその様な事を言ったところで無駄死にするだけだと分かっている。
だから敢えてそういう言い方をしないだけであって。
ダルタニアだから、エティアだからと言って不公平なく扱っているつもりなのだ。当のラドル本人は。
だが。
それが分からない。理解したくないというのもまた人間なのだ。
「ちょっと……!いくら陛下でも私の前でラドルの中傷は許さないわよ……!ラドルにもの言えるのは世界広しといえど私だけなんだから……!」
なんたる自己中心的な発言を言ってのけるのか。
ラドルは流石に呆れながらも些か剣呑な雰囲気になりつつあるその場から距離を空ける。
その時それまで岩の陰で隠れていた魔獣がひょい、と顔を出して近寄ってきた。
「ローグ、お前がシェリーに出馬願ったのか?」
「まさか。リカード様に報告はしましたがよもや陛下御自ら出てくるとは思いませんでしたよ。ですが……考えてみたら今ダルタニアを制止できるのは限られてくるので有り得ない話ではありませんでしたね。……にしたって本当に無茶をなさる」
「……?なんの話ーー」
その時。
再び肌にひりつく程の熱波が場を支配する。
その原因は言わずもがな、ダルタニアが業火を身に纏いシェルファニールを睨んでいる。
そして急にズシ、と背後に重みを感じて後ろを伺うと自分を盾にするかのようにローグが背中に張り付いている。
「陛下……!今の言葉を撤回なさい……!」
ダルタニアの激昂した圧力にもいまだ微笑みを崩さないシェルファニール。
懐から取り出した少し装飾のついた扇子をバッと広げて口元を隠す所作を見せ、すぅ、と閉じていた瞳がゆっくり開く。
見ると。その場にいた者が驚愕した。
「瞳が……!?右眼が変色した……?」
「まさか……!シェリー……お前……!」
それは神滅者にのみ発現する現象。
桃色の髪に紫がかった左眼。そして赤みがかった右眼。
それは彼女本来の瞳の色。
魔力回路を得た時より失った虹彩の色。
それが再び戻った事は一つの事実を物語っている。
「神霊力……ですって?」
「氷河霊縛鎖」
虚を突かれたダルタニアを突如詠唱破棄したシェルファニールの魔法が襲った。
これはさすがのラドルも舌を巻いた。
「上位魔法の詠唱破棄だと?なんて無茶をする」
彼女が氷結系魔法を得意としているのは知っていたがまさか上位魔法を詠唱破棄するとはどんな熟練の魔道士でもリバウンドを覚悟する行為だ。
しかし目の前の女帝はこともなげにそれを成し遂げる。
「くぅっ!こんなもの……!」
大気中の水分という水分が次々と凍結するとダルタニアを強襲し自らが纏う炎の衣を次第に剥ぎ取られていく。
その様を黙って見据えているシェルファニールは空いた左手で印を結ぶ。
すると凍結した棘雹が多数現出しダルタニアの足元に突き刺さる。
「ーー縛結」
魔韻を含んだその結文を口にした瞬間、ダルタニアを中心に棘雹が魔交点となり魔法陣が発動した。
刹那。
ダルタニアの手足を完全に氷結された氷塊で拘束される。
「しまった……!」
あまりにも圧倒された攻防。
虚を突かれたとはいえこれ程までに終始圧倒された事はラドル相手でもなかった。
くそっ、と吐き捨てるように何とかこの氷縛魔法から脱出しようと試みるも全くビクともしない。
想像以上の分子結合力に歯噛みするダルタニア。
そんなダルタニアにすっと歩み寄るシェルファニール。
そしてその悔し顔に頬に優しく手を添える。
「ーーダルタニア。いい加減に目を覚ましなさい」
「なにを……!?」
「貴女にとってラドル、いえ神滅者とは痛ましい存在なのですから」
「なっ……?」
「……」
ラドルは今のシェルファニールの言葉に少なからず共感した。
自分は神滅者と呼ばれて久しい。
そんな存在を神格化してしまうなど不幸以外の何物であろうか、そう思った事は何度もある。
しかし彼女にそう伝えても届く事はなかった。
彼女にとってラドルはただ一人の真実であり理であり秩序であるからだ。
故にその強い独占欲が信仰へと歪み変じたのは彼女生来の「一途」さから来たと考えた時、強く突き離す事は少々躊躇いが生じたと感じてもいた。
以降、彼女はその才覚と努力で十星将最強とも言われる程強固な立場と影響力を備え付き従ってきた。尤もラドル自身はグルトミアに仕えていたわけではないのだが。
しかしそれでも。
ラドルは彼女を必要以上に近寄らせなかった。
それは一つの事実が証明済であるが故。
人間と化物。
ラドルは両者が近しくなるのはただ不幸を呼ぶだけ。そう考えていた。
そんな風に自分の境界線の起源を反芻している時も笑みの代わりに女帝としての気品を感じさせる表情のシェルファニールは言葉は続ける。
「ラドルは世界の敵。それは全世界で共通した認識です。彼を擁護する存在などあってはならない。何故なら人々の歴史を神代より見守りあそばされた神を殺したから。人は神あってこそ。それが世界の常識」
「黙れ!それ以上その口を開いてみろ、食い殺してやる!」
とうとう主君である女帝にまで粗暴な態度を見せはじめたダルタニアに恐れる事もなく続けるシェルファニール。
「私もリカードも一部の十星将も。ラドルとの付き合いは利害が一致したらからこそ。それは否定はしません。グルトミア帝国も神滅者の存在を是とした事はありません」
「貴様……!!」
言葉と感情が衝突する。
氷のような言葉。
炎の如き感情。
互いの理性と理解と理念とが今の彼女たち自らを作り上げたと言っても過言ではないだろうとラドルは思い至る。
「ですが」
言葉のベクトルが反転する。
「私がラドルと親交を結んだのは彼が神滅者だからで
ありグルトミアに利をもたらすと考えたからではありません」
「……?」
「私はラドルの人柄、性質。そして何より自らの信念を何があろうと貫くその天資に惚れ込んだからです」
「てん…….し?って何よ」
ガクッと肩を落とすも改めて笑顔を湛える女帝。
「生まれ持った特性、才能、そして本質を意味する言葉です。ラドルのその過去の凄絶さは貴女も知っているでしょう。ですがそれにも負けぬその気質、その覚悟。親交を深めるに値する偉丈夫だと思ったが故です」
「……気に入らないわ。陛下がラドルの上にいるような発言は許せない」
「ふふ、ごめんなさい。私にも立場がありますから。人の下につくのは許されないのです」
「……まぁラドルを「人」して見ている陛下の言葉だからね、今回は見逃してあげる」
ニコッと笑ってシェルファニールはダルタニアに問いかける。
「それで貴女はどうなのですか、ダルタニア?貴女は彼を人としてではなく。自分の唯一の神として見ているのですか?」
「……ふん」
「貴女の根底に根づく「神滅者」。それは貴女を苦しませる、呪いの類である事を貴女は気付くべきです。ラドルは信じれば返してくれるような優しい神ではありません。喜怒哀楽のある、感情のある、思いのある人間なのです。それを見つめない事には貴女は真にラドルという人物を知る事は出来ないでしょう」
それを黙って聞いている当のラドルはポリ、と頬をひと掻きし、かなり誇大妄想してくれているものだ、と面映ゆい思いが胸を襲う。
そんなに大した男でもないとは思っている。
だが周りが自分を放置しない。その結果、どうなろうとも責任の所在は自分にないと思うような人非人だ。
そんな自分を彼女らが本当に過大評価してくれるのは果たして喜ぶべきなのか。慎重に考えるべきかもしれない。
そう思っていると脇の魔獣がちら。とこちらを見ながら呟く。
「貴方はラドルでいいんです。俺たちはラドル・アレスフィアが必要なんですから」
「……ふん、若造が言うようになったもんだ」
「お年寄りは色々考えすぎるんですよ」
そんなやりとりをしながら再び視線を女帝たちに戻す。
「神とは人を導きも救いもしない、ただ自分の信者たちにしか手を差し出さない存在。そんな薄情な存在と手を差し出せば返してくれるラドルとを同一視する事自体が間違いなのです。今回の一連の騒動は貴女のその間違いから起きた事だと思いませんか?」
「……」
「貴女はその力を無闇に振るい、貴女を信じる人たちがいる事から目を逸らし、ただ一人神たるラドルに心酔する子供であったと、認識なさい」
「あーー!もう分かったわよ。分かったからお説教は勘弁して」
「ならばグルトミアに帰り罰を受けますか?」
「受けるわよ、不本意だけど」
「でしたら良いでしょう。解氷」
魔法解除をするとすた、と地に足をつけるダルタニア。
冷えた手足の感覚を確かめると女帝をキッ、と睨む。
「全く……手足が冷えたわ。だいたい陛下、いつの間にそんな事できるようになったのよ」
そんな事。
神霊力を扱えるようになった事を意味しているのだが。
スーっと瞳の色が戻っていく女帝に異変が起きる。
その上体がふらっと揺れると身体が傾き始めた。
「陛下!?」
地に倒れ臥す直前に受け止めたのは人というには逞しい腕。
ラドルがシェルファニールを抱き止めるとローグが主君に対して憂倶する。
「陛下!いかがなさいましたか!?」
「人の身にあまる力を発揮した結果だ。本来神霊力を振るう事ができるのは神の祝福を受けた神使だけ。魔力回路だけの人間にはキャパシティオーバーしてしまう。片目しか変色しなかったのは不幸中の幸いだ。もし両眼変色し神霊力を受け入れていたら発狂していた。もうこんな馬鹿なマネはよすんだ。いいな、シェリー」
「ふふ……仕方ありませんね…….折角貴方に近づいたと思ったのですが……以後は自重しましょう」
「どいて」
ラドルの腕の中のシェリファニールを奪い取るように抱き抱えるダルタニア。
「私がグルトミアに連れて帰るわ。陛下がこうなったのは私にも責任あるし」
「私にもって……貴女にしか原因はないのでは」
そう反論するローグをひと睨みすると魔獣の尻尾に火が灯る。
びっくりしたローグは慌てて火を消そうと身体を地に擦り付ける。熱さは感じないだろうが焼けては監視任務ができないと必死になる。
「何をするんですか!」
「黙れ。アンタがリカードに告げ口したから陛下が出てきたって事実もあるのよ?」
そのシェリーに食って掛かったから神霊力を使ったんだろう、と思うも口にはしないラドル。
そんなダルタニアを見ると先ほどまで感じていた破滅主義的な険のある表情はなりを潜めていた。
どこか憑き物が落ちたような感じがする。
自分の中で燃え盛っていた怒りもどこへやら行ってしまっていた。
ふ、と口元が緩む。
それを見逃さないダルタニアはラドルに言い放つ。
「また笑った。……ほんと、ラドルの微笑みって大嫌い」
「これまた嫌われたもんだな」
「曖昧な態度が嫌なだけ。そんな感情の機微なんて分からないもの。ハッキリしてくれないのが余計に苛だたしいの。それに」
「それに、なんだ?」
「どんな時でも余裕のない、そんな必死なラドルの顔が好きなのよ。気の抜けた緩い顔は見たくない」
「そうか」
「……まぁいいわ。で?今陛下はどんな塩梅なの?」
「恐らくは過剰な神霊力の流入による魔力飽和症だな。どこかで魔力を放出してやれば一旦は落ち着くだろう。だが応急処置だ。早めに侍医に診せるんだな」
「そう」
くるり、と背を向けて飛翔魔法を唱えるとふわり、と重力の鎖から解き放たれる。
そして最後に一言愛しき神滅者に問いかける。
「……最後に一つだけ。今ラドルと一緒にいる連中。そいつらはラドルのなんなの?」
「……さてな。まぁ勝手に付いてくる物好きな奴らだよ。だが興味深い連中ではあるな」
「……私には言ってくれた事ない言葉ね」
「お前はもう一人前だからな。俺が色々言う事もないだろう」
「まぁいいわ。でもねラドル。覚悟はしておいて」
「なんのだ?」
「私の初体験を奪ったんだから最後まで責任を取ってもらうんだからね。必ず」
朦朧としている意識の中でブッとまた鼻血を噴き出すシェルファニール。
やれやれと抱き抱えている女帝に負担を掛けないようにまたね、と一言告げると来た時と同じように放たれた矢のように飛び去っていった。
その姿を見送ってから一つ気になった事を思い出す。
「そういやあいつ、どうやって魔力を放出するつもりなんだ?」
さて、ともう一つ。魔獣に問いただす事がある。
「ローグ、シェリーは今何をしているんだ?無茶をしていると言っていたのは何のことだ?」
「……言えません」
珍しくローグが口籠る。
そうなると余計に気になる。いつもであれば特に追求はしないが今回はシェリーの立場と急な成長に違和感を感じる為聞いておく必要がある。
「何を隠している?」
「……言えません。これは貴方の矜持にも関わる事なので」
「……まさか。無理やり降臨の儀を執り行なおうとしているのか?」
その一言が出た時。
日は西に傾きつつあった。
お待たせしました、ようやく最新話更新です!
一ヶ月も間が空くとは本当にすいません!
楽しみにされていた方には本当に申し訳なく思ってます。
とりあえず現況落ち着きましたのでまた更新を早められると思います。
で、次回は異聞2話目を挟む予定です。
早め早めに更新しますのでお見捨てなくばお付き合い下さいませ。
感想評価も合わせてお待ちしております!
ではまた次回お会いしましょう!
ではでは〜m(__)m
追記:この回をもってとうとう10000PV突破しました!
皆様のおかげでございます!
今後とも蒼穹の神滅者を何卒よろしくお願いしますm(__)m




