第三話
説明回ですね。読みにくいかもしれませんがある程度読み飛ばしても大丈夫です。(多分)
騒ぎが落ち着き俺たちは教室に戻ってきていた。入学最初の戦闘ということもあってか少し教室が騒がしい。
そんなことを考えていたら隣の席の土御門陽明が話しかけてきた。
「なぁ、さっきのって何なんだ?」
「服の修復はさっき言った通り土の神話級魔法だよ。」
「錬金術か・・・賢者の石ってやつは作れるのか。」
無限の命の源とされる石でこれも錬金術そのものと同じく空想上の存在だとされている。
「ああ、作れるよ。というか俺の肉体再生はそれが種だしね。」
「ほーほー、で、賢者の石はどこに?」
「体内だよ。常に無限の再生力が供給され続けてるんだ。」
「つまりそれはあなたを殺すには賢者の石を壊すしかないということですの?」
そんな物騒なことを言ってきたのは前の席の三千院美冬だ。
「そうなるね。でも残念なことに俺の肉体そのものが賢者の石って言っても過言ではないほどに同化してるんだよね。10年も経てばそうなるものなのか。」
「聞き捨てならんこと言ってくれたねぇ。5才にしてそんな化け物じみたことができたってことか?」
「ん、まあ。そもそも今の方が弱体化されてるし。父親にね。」
「東雲を弱体化するなんてどんなお父上なんですの?」
「無限呪縛、東雲透だよ。」
「無限呪縛、彼の唯一使用できる魔法であり異名でもある。思い描いた呪いを作ることができるが代償として自分もその呪いを受けることとなる。彼の受けた呪いを全て食らえばまず死ぬだろうと言われているが自身はなぜかそれを免れている。ってところか。」
「土御門は詳しいんですのね。」
実の子供である俺ですらそこまですらすらとは言えないと思う。
「呪いなんて名ばかりで自分に都合のいい効果も付与できるんだから。例えば俺にかけられた呪いは総魔力量の制限、封印に近いか。と、とある魔法を使おうとすると魔力が空になるってものなんだがそもそも二つともあの人には影響がないんだ。俺ほどの魔力を持っていないしとある魔法っていうのも使えないからな。使用魔力を減らす呪いなんてトンデモ自己強化みたいな呪いもあるらしい。」
「強化と弱体化を単一の魔法で行えるのか。作った呪いを相殺する効果の呪いを作れば全く影響は受けないな。デメリットがデメリットじゃなくなってるのが異常だ。」
「デメリットと言えば確実に体に負担はかかってるだろうね。常に数百の呪いを発動しているんだから。」
「何かお父上の話が圧倒的過ぎて忘れてましたが東雲の話ですよ。なぜ封印などされているんですの?」
「東雲家は少々特殊で強いけど明らかに危険な能力を持っている人が多いんだ。父だって十分に危険なんだが俺の神話級魔法だってかなりやばい。二人は万物の根源って聞いたことあるか?」
「確か哲学用語で水だと言われてるとか何とか。」
「うん、その認識で間違いではないね。水かもしれないし違うかもしれない。というか土御門は水から木を創り出したりできそうだが。とにかく俺は万物の根源を創り出せる。」
「あの、それって自分は万物創造の能力を持っていると言っているようなものですわよ?」
「まぁね。封印されてるのはその力の一部でね。生命創造と万物破壊。」
「生命創造は分かるが万物破壊もできるものなのか?それに俺は五行相生を体現したりはできないしなぁ。」
やっぱり土御門というと陰陽師の家系だったか。
「万物創造ってのは全てを創り出す能力のことだ。逆の方向から読めば万物の設計図には万物を万物の根源に戻す方法すらも見出だせる。それが俺の万物破壊だよ。」
「なんですのこの主人公は。絶対に殺せる気がしませんわ。」
説明回ってこんなもんでいいんですかね?分かりにくかったでしょうか




