結婚式
「新郎新婦のご入場です」
さらにあの星空から10年。
僕らは結婚する。
今になって不思議に思う。
あんなに探した目印をあの時は簡単に見つけることが出来た。
目印を見つけたことに興奮していて気付かなかったけど、あれが10年もついていたようには思えなかった。
もっと真新しいような……
あ、彼女が睨んでいる。
ちょっとボケらーっとし過ぎたみたいだ。
まじめにしとかなきゃ。
ふぅ。
「息子よ、結婚おめでとう」
そう言って何かを係員に合図した。
映写機が写したのは小さい頃の僕だった。
浴衣を着て、母親に手を握られ祭りに行く様子を気付かれないように遠くから撮影しているようだ。
母親はたまに振り返り父親に手を振っている
やがて祭りに行き、母親から離れ、少女と会い、草原に行き、母親に怒られるところまで全部が撮ってあった。
しかも、母親は僕が離れたときにも父親に手を振っていた。
僕は唖然とする……
それだけではなかった。
6歳の頃も、7歳も、8歳も毎年あった。
10歳くらいから手をつがなくなって、微妙な距離で歩くようになりと、それはもう見ていて恥ずかしすぎた。
あのわたあめのくだりもばっちり収められていた。
周りからの視線が痛い。
しかも、無駄に編集技術が高い。
「好きです、付き合ってください」
なんでこんなに綺麗に音声はいっているんだ!?
思わず立ち上がる僕の耳に映像からありえない言葉が聞こえてきた。
―ぷくく、ピンマイクつけといてよかった~―
僕は全身の力が抜け、机に突っ伏す。
嫁が背中をさすってくれる。優しい……。
「ネタバレ~(ぱふぱふ~)」
ん?
今までと違う感じになり映像をもう一度見る。
ギュルギュルと巻き戻り(無駄な技術)父親が木に何かしている……。
―あいつはヘタレだからこんなことでもないと告白しないだろ~―
僕たちが草原を見つけるきっかけになった印を父親がつけている。
一瞬ふらっとした。
どんどん映像の中でネタバレしていく父親。
6歳の頃、草原に行けなかったのは俺が柵を作っといた、だとか。
11歳の頃、気まずい距離で歩いていたら人にぶつかり急接近したときのぶつかった人は父親の友人だった、とか。
「協力者~(ぱふぱふ~)」
いろいろな人が出てくる。
母親、わたあめのおじさん、ぶつかった人……父親。
あぁ、幸せだな……。
冷たいものが頬を伝わった。
まずはじめに
この『キミと夏祭り』を読んでいただきありがとうございます。
初めて書いた作品なので文章が稚拙なのは勘弁してください。
この話のオチとしては運命だと思っていた僕(主人公)と幼馴染との草原の発見はみんなに仕組まれたことで僕以外はみんな知っていたってことですかね。
あと、感情を書くのが苦手なので全て主人公視点にして事実だけでもそれなりにぽく仕上げました。
意見や感想を出してもらえると嬉しいです!
他にも作品を出そうと思っているのでアドバイスお願いします。
では、また会いましょう。




