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異能力バトルスポーツでチームを結成! ~ルールはまったく知りません!~  作者: おかかむすび
一章.始まり

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16/29

16.VS半グレ集団③

8/16 8/17 8/18 の三日間はお盆休みとさせていただきます。

次回投稿は8/19となります。ご了承ください。


「じゃあ、後は勝てるように采配よろしくね」

「ここで丸投げ!? バラム君の体力は半分は確実に減ってるし、相手はあれだけ能力が上がってるんだよ!?」


 まさか、ここからの流れを全部メイカー任せにする魂胆で、あんな大見得を切っていたということか。

 とんでもない事実に、クレアは戦慄した。


「ああ。ここから逆転できるよ」

「……ほんとに?」

「嘘つくわけないじゃん。負けたらボコされるのは僕なんだよ?」


 あれだけのことをしでかしているのだから、バラムがボコされることについては擁護出来ないのだ。彼を守るためには、勝つしかない。


「あの……ここから勝つ方法を、アクターに教えてもらうのはルール違反だったり?」

「違反ではない。ただ、健全なチーム体制ではないとも言える。まあ、そこらへんは追々ね。今は勝ってもらわないと困るから、答えを言うよ。ただ、それを聞いても納得できないなら、君の好きにしていい」

「とりあえず、聞いてから考えます!」


 ♢


自陣:バラム 防+1

役割:アシスト

アクティブスキル

『命織りの環』@1/2

『聖火の指針』@3/3

『再起の幕』@1/1

『リジェネコード』@1/1

『傷つけること勿れ』@2/2

『希望が再び芽生えますように』@1/1

パッシブスキル

『コンスタントリリース』

『傷の灯』

『生者の責務』@1/1


敵陣:グレイズ 攻+3 防/魔/精/速+1

役割:エース

アクティブスキル

『ストライク』@4/5

『???』

パッシブスキル

『等価幻想』

『???』


▼Tカウント「8」

▼両チーム「正念場」


 ♢


「まず、現状のおさらいから。僕の体力は残り半分程度。相手は全快で、能力値も全体的に上昇中。特に、攻+3は脅威だね」

「一応、バラム君もアシストの効果で防+1になってるけど、焼け石に水かなって思っちゃう」

「だったら、まずはその攻撃を一度防いでみようか」


 グランドアクトにおいて、攻撃を防ぐ方法は極端に少ない。現時点で唯一認められている方法は、ブロッキングというカテゴリのスキルのみである。


 そして、バラムはこの数少ないスキルを習得している。使用回数は一度だけだが、非常に強力なスキルと言えるだろう。

 しかし、問題もある。


「一度攻撃を防いだだけじゃ、相手のスキルはまだまだ使えるよ?」

「ああ、いいよ。使用回数を無くすことは目的じゃないから」

「え? なのに攻撃を防ぐの? ……あ、体力回復が目的?」


 バラムが習得しているブロッキングスキル、『再起の幕』は技が成功した時、HPが20%回復するという効果がついている。これがあれば、相手の攻撃を一度は耐えきれるかもしれない。


「そういうこと。納得できたなら、指示よろしく」


 十分に納得できたので、クレアはそのように指示を出した。


 ♢


▼バラムは『再起の幕』により、防御態勢に入る!


▼グレイズの『ストライク』!

▼しかし、バラムの『再起の幕』により、攻撃は防がれてしまった!


▼『再起の幕』により、バラムのHPが30%回復した!

▼『コンスタントリリース』により、『再起の幕』によるHPの回復量は増加している!




『再起の幕』…優先度+4 相手の技を無効化し、自身のHPを20%回復する

『コンスタントリリース』…自身の技によるHP回復量+10%する


 ♢


「チッ、せこい手を……。だが、それだけ俺の攻撃が怖いんだろ? まともに受けたら、ひとたまりもねえもんなあ?」

「否定はしないよ。だから、保険をかけておく」


 攻撃を防いだことで、先ほどより元気になったバラム。クレアは彼を見て、妙な感じを覚えた。


「なんか、想像以上にバラム君が元気になってるように見えるんだけど」

「そりゃあ、最大HPの3割回復だからね。僕みたいな体力が高いアクターが回復するのは、結構厄介だよ。さて、もう一仕事したら僕は退場させてもらうから」

「もう一仕事って、一撃を受けて耐えれるの?」

「見たところ、相手の最大威力の技は『ストライク』みたいだし、まあ耐えれるんじゃない? というか、ここで一撃入れておきたい」

「それは……私怨的な?」

「いや、勝つためにだけど。ポルクスは一番威力が高い『エアライズシフト』をもう使い切っちゃってるから、一撃で落とせるか分かんないんだよね。竜人族は体力高いし速いし両刀だしで……相手にするの大変なんだよ」


 クレアはなんとなく、話が見えてきた。

 恐らく、ここからの流れが一番最初にポルクスとバラムが話していた、作戦の全容なのだ。ポルクスを使いつぶすだとか、再生を置いて命を賭けろとかいう、あの物騒な会話の真意が、きっとこれなのだ。


「じゃあ、バラム君で一回攻撃するよ」


 バラムが耐えられるというのなら、クレアはそれを信じるしかない。

 ここが、運命の分かれ道だ――。


 ♢


自陣:バラム 防+1

役割:アシスト

アクティブスキル

『命織りの環』@1/2

『聖火の指針』@3/3

『再起の幕』@0/1

『リジェネコード』@1/1

『傷つけること勿れ』@2/2

『希望が再び芽生えますように』@1/1

パッシブスキル

『コンスタントリリース』

『傷の灯』

『生者の責務』@1/1


敵陣:グレイズ 攻+3 防/魔/精/速+1

役割:エース

アクティブスキル

『ストライク』@3/5

『???』

パッシブスキル

『等価幻想』

『???』


▼Tカウント「9」

▼両チーム「正念場」


 ♢


▼グレイズの『ストライク』!

▼バラムに「そこそこのダメージ」!


▼バラムの『命織りの環』!

▼グレイズに「そこそこのダメージ」!

▼『命織りの環』の効果により、次に場に出る味方は「再生」になる!


 ♢


「な、何故だ……? 何故、お前は立ってるんだ……?」


 圧倒的な攻撃力で先制するという、グレイズの必勝パターンの攻撃を食らい、首の皮一枚で耐えたものは、今までにもいた。ただ、そういう連中は次の一撃で沈むのが分かっているから、怖くない。


 だが、バラムは違う。ただ耐えたどころか、明らかに余力を残しているあの姿は、やせ我慢などではない。

 この信じられない光景に、グレイズが初めて狼狽えた。


「なんでって、普通に耐えたからだけど。まあ、僕はここでお役御免だから、あとはうちのエースとやってね」

「なに言ってやがる? てめえとこのエースは、とっくにくたばってんだろ」

「見てれば分かるよ」


 ここまで来たなら、バラムが何を望んでいるのかは分かる。

 このスキルの効果を、クレアは完璧に理解できているわけではない。ただ、アクターがメイカーを信じてくれているように、メイカーもアクターを信じる。クレアがすることはそれだけだ。

 さあ、ここでの選択肢は、一つだ。


 ♢


自陣:バラム 防+1

役割:アシスト

アクティブスキル

『命織りの環』@0/2

『聖火の指針』@3/3

『再起の幕』@0/1

『リジェネコード』@1/1

『傷つけること勿れ』@2/2

『希望が再び芽生えますように』@1/1

パッシブスキル

『コンスタントリリース』

『傷の灯』

『生者の責務』@1/1


敵陣:グレイズ 攻+3 防/魔/精/速+1

役割:エース

アクティブスキル

『ストライク』@2/5

『???』

パッシブスキル

『等価幻想』

『???』


▼Tカウント「10」

▼両チーム「正念場」


 ♢


▼グレイズの『ストライク』!

▼バラムに「そこそこのダメージ」!


▼バラムは『希望が再び芽生えますように』を使用した!

▼バラムは自身の命を全て使い、次に場に出る味方に全てを託した!

▼『希望が再び芽生えますように』の効果により、クレアのアクター「ポルクス」が再び力を取り戻した!


▼バラムは倒れた!


▼バラムが瀕死になったことで『生者の責務』発動!@0/1

▼グレイズの攻/魔が1段階低下した!


▼クレアのアクター「ポルクス」がグランドサークルに躍り出た!


▼ポルクスはバラムから『アシスト』の効果を受け、自身の防を1段階上昇させた!

▼『エース』であるポルクスは、ここが正念場であると奮起し、全能力+1!

▼さらに、自身の魔を1段階上昇させた!


▼ポルクスは『命織りの環』の効果により、「再生」状態になった!




『希望が再び芽生えますように』…次に場に出す、瀕死を含む味方1体のHPを全快し、状態異常を解除し、このターンの最後に場に出す 自身は瀕死になる


 ♢


「バカな! あんなガキんちょが、シングル専用技を使用するだと!!」


 ずっと静観していたローガンが叫ぶ。

 あの人が何に驚いているのかはよくわからないが、クレアとしてもあれだけ能力が上がっているグレイズの猛攻を耐えきったことには、いまだ驚きが隠せないでいる。


 ポルクスだって十分強いはずなのに、どうしてああもバラムに嫉妬を……。

 そんな疑問は、今ので解消された気がする。


「情報が多すぎて、理解が追いつかないぃ……」

「最後は、ド派手なエース対決で終わりってことだ。この試合、勝つぞ」


 難しいことを、今は考えない。それでもやっぱり、瀕死だったはずのポルクスが再び舞台に立っているのは、なんというかすごいとしか言えない。


 ♢


自陣:ポルクス 防/魔+2 攻/精/速+1 状態異常「再生」

役割:エース

アクティブスキル

『回帰時計』@1/1

『エアライズシフト』@0/2

『マジカルトス』@4/4

『刹那』@3/3

『心変わり』@4/5

パッシブスキル

『タイムバウンド』@0/1

『ループライド』@1/1


敵陣:グレイズ 攻+2 防/精/速+1

役割:エース

アクティブスキル

『ストライク』@2/5

『???』

パッシブスキル

『等価幻想』

『???』


▼Tカウント「11」

▼両チーム「正念場」


 ♢


「ど、どうなってやがる? てめえは、ネズに倒されたはずだろうがっ!」

「グランドアクトにおいて、一度瀕死になったアクターが復活することは、そうそう起こらないからな」


 グレイズは、エースを早期に倒した時点で自分たちの勝利を確信していたはず。

 実際、彼の圧倒的な能力値の前に、相性の良いとされるキラーでさえ、手も足も出なかったのだ。彼があれだけ有頂天になるのも分かる。


 だが、バラムと対峙してからは、彼の思い描いていたシナリオはことごとく外されていった。その極めつけが、相手チームのエース復活という、悪夢のような出来事である。


「なんかよく分かんないけど、ポルクス君が戻ってきたからヨシ!」

「これがあるから、リバイヴのシングルは特に強いんだよ。まあ、シングル専用の技は、こんな感じで強いのばっかなんだが」

「ひえぇ……」

「それと、この試合が終わったら反省会な」

「ひええぇ……」


 この試合に勝てると確信しているポルクスから、非情な一言を受けることになったクレアは泣いた。


 ♢


▼ポルクスの『マジカルトス』!

▼グレイズに「特大のダメージ」!


▼グレイズは倒れた!


 ♢


「試合、終了! 即席チームのアクター、全員の瀕死を、確認! 勝者、クレア!」


 グレイズが倒れた瞬間、アクシィがグランドサークルの中央へやってくる。

 アクシィから試合終了の合図と共に、クレアへ勝利の宣言が行われ、アクトフィールドの展開が解除された。


 役割ありの初試合。

 長い戦いを制したのは、クレアのチームだった。

半グレ集団


【名前】グレイズ ♂

【種族】竜人族

【スタイル】「イミテーション」「トリックスター」

【役割】エース


【ステータス】

 生命力:D

 攻撃力:D

 防御力:E

 魔法力:D

 精神力:E

 素早さ:D


【アクティブスキル】

 リフレクトシェルフ

 ストライク

 ジャマーインパクト

 クイックアクション


【パッシブスキル】

 等価幻想


 ♢


【名前】リーン ♀

【種族】ヘビ族

【スタイル】「リバイヴ」「エタニティ」

【役割】アシスト


【ステータス】

 生命力:E

 攻撃力:E

 防御力:E

 魔法力:C

 精神力:C

 素早さ:E


【アクティブスキル】

 留まるは我

 マジカルトス

 フェードショット

 甘い策略


【パッシブスキル】

 傷の灯


 ♢


【名前】ネズ ♂

【種族】クマ族

【スタイル】メメント

【役割】キラー


【ステータス】

 生命力:C

 攻撃力:C

 防御力:D

 魔法力:E

 精神力:E

 素早さ:E


【アクティブスキル】

 メモラルリンク

 強襲

 反転の構え

 戦闘指揮


【パッシブスキル】

 なし

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