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傷まみれの旅人  作者: へびうろこ
第四章 「響音の理由編」
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紫の蝶

明けましておめでとうございます!

(遅すぎ!!!!)

超越魔具

超越魔具


森人種が遺したと言われる……6つの魔具

6の志を持った生命に呼応して変化する 究極の魔具


数百年 開花した者は……


────────────────────


身体中の魔素が 滾る

とめどない力だ 我が拳が滾る

今なら──


この魔人を……破壊できる


「おらあああああああああああっ!!!!!」


腕から肩へ


肩から腰へ


腰から臀へ


纏った青色の焔はまるで一輪の龍の様に

キリナの拳を理不尽の攻撃へ塗り替える


小細工不要 一点勝負 防御皆無──


キリナの一撃は シェンドが組んだ防御の型の中心を抉る


「ぐおおおおっ!!!!!」


交差した腕はその体ごと 悲鳴をあげる

おおよそ比喩できる語彙がないほど シェンドの腕はありえない方向へと曲がっていた


竹林を薙ぎ倒し ようやく岩へと激突する

肺が圧迫され力なく呼吸が止まり──


キリナはそれを許さず 距離を詰めていた


(……な!?この女……ッ!早す──)


ゴギャ と鈍い音がシェンドの顎に当たる


「────!」



シェンドは今 明確に死を覚悟した


あの夜──キセサイ村で戦ったあの眼帯の男!


(間違いない……!あの男と同レベルの……!)


青の焔は最後の一撃の為に キリナの魔素を全て吸い尽くす


魔素の終わりは 命の終わりを意味する


「それでも……おまえをここで……」




殺させる訳には 行かなくてね




紫の蝶 が キリナとシェンドの周りを支配する


(なっ……)

(これは……ミョラのっ……!)


畏怖の魔人 ミョラ──

長髪の妖艶な雰囲気をさらけ出す魔人が空に


逆さまで歩いていた


「息災ね シェンド また 助けに来てあげたわよ」


空は雨が上がったというのに


まるで帳が降りたような深い闇


(違うっ……!!体温は感じる!)

(目だ……!目が何故か、蝶を勝手に追っている!)


キリナは蝶々が飛ぶ様を常に目で追う それは目の前で


のしてるシェンドも同じだった


「悪いね その子は まだ死なせるわけに行かないのさ」


紫の蝶はシェンドの身体を包むと 霧のように消えていく


(ああ、そうだ そこの君)


ようやく動いた キリナの頭に 同じ声が響く


(カマリに よろしくね)


「……え」


王下直属部隊 【五幻】隊長 カマリ

なぜその名前を 魔人が?


キリナの困惑を他所に 後ろから迫る響音達の足音だけが


酷く 頭の中を駆け巡っていた




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