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傷まみれの旅人  作者: へびうろこ
第一章 「王立試験編」
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Act11 王立試験 1日目 朝

実質毎日投稿が続いてますね、考えられません

クロード・ヒビネ 自己採点 94点

ルシュ・ピァーニ 自己採点 86点


「おかしい」


「おかし……い?」


王立機関アクロア──の横にある建物

晴れて試験に合格した際に住む場所になる所だ


そこの1階にあるリビングでルシュとヒビネは

今日実施された筆記問題の自己採点をしていた


しかし何度も自己採点をしてもヒビネの方が上であるのがルシュからすると少し不服なようだ


「だって!確かにヒビネも勉強してたけど……!」

「私は勉強はできる方だと思ってたのに……」


「でも僕……ルシュに教わったことしかやってないよ」

「──」


無垢な顔をして恐ろしい発言をしてることに気づいてない

これも全ては本日の朝まで時を戻す


─────────────



王立機関アクロア

今回の試験場所は東の方にあるクロ養成所の方だった


周りには何人もの人間がいる

2人ははぐれないようにすぐ隣に立つ

大衆の目の前には──背の低い女の子が立っていた


「あ、えー、お初にお目にかかります皆々様」

「ワタクシ……カマリ・R・アランセルと申します」

「以後、お見知り置きを♡」


カマリ・R・アランセル 王下直属部隊 【五幻】の隊長

小柄でありながら体格はしっかりしているので

妖美涙目でチロチロと見回している


「──」


「……?」


今、目線が合った気がする、気のせいだろうか?


「はぁい♡それじゃあこれから最初に筆記試験の場所に案内するえ──」


「間違わずに、ついて来なはり?」


ゾウッ、と体が一瞬何かに撫でられた感覚になった

不思議な感覚に身を包んだあと響音とルシュは


カマリの後ろをついていく


しかし一部の人間は、後ろを振り向いて歩いていった


「あれ……?」


「ヒビネ?どうしたの?」


「え……いや……後ろに……」


その時気がついた

後ろに進む人は皆、目が黄色く光っていた


──次は間違いなく、前を歩いていたカマリの目線が合った


黄色の瞳に細く笑っている

あの人が

あの人がこの人たちに何かしてる──?


考えを巡らせていると養成所の、寮前につく


「はぁい、それじゃあ中に入りますよ〜♡」


カマリ・R・アランセル

七つ皇族のうち「R」の名を冠り

「幻覚魔術」を得意とする一族の次期当主だ


彼女は規定量の魔力を下回る生命を

完全に支配下におく魔術 絡糸支配魔術マリオアを使うことが出来る、歴代のL家の中でも最高傑作と謳われる魔術であった


先の後ろを向いて帰った人間たちは

カマリが設定した魔力量を下回る──つまり


「この程度の魔力量でここに来るとは何事だ」と


これから受ける試験への、間引きなのであった

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