1ヶ月振りだな
第8話です!!是非読んでいってください!!
スッ リーファが杖を振ると、地面からもりもと、岩が溢れ出て一つの巨人のような形となった。
「シルヴァさんには、1ヶ月でこれを倒してもらいます。」リーファが言う。
「現状のシルヴァさんの魔力を見たところでは、この「ゴーレム」を倒すのは厳しいでしょう。しかし、これくらいを倒せるようにならないと認められません。」
「よーしわかりましたよっと!!」ドン!!
シルヴァが全力で「ゴーレム」を殴った。しかし、ゴーレムはびくともしない。
ブン!!ゴーレムが右手を振り下ろす
「うぉっ」即座にシルヴァが左によける。しかし、ゴーレムの左腕が即座にシルヴァを捉えた。
「がはっ!!」シルヴァが吹き飛ばされ、地面に転がった。
(うっ動けねぇ!!)
「魔力で防御しなければ死んでしまいますよ。
ゴーレムは高い攻撃力と防御力がうりの魔獣です。
不完全な魔力操作では永遠に勝てませんよ。」
リーファが言う。
「はぁはぁはぁ」シルヴァがゆっくり立ち上がる。
ズズズ シルヴァが目に魔力を込める。
「力」 「B+」
「耐久」 「B+」
「スピード」「C+」
「魔力」 「F」
「魔法」 「F」
(なるほど今の俺には強敵だな。)
「出し惜しみはなしだ!とりあえず使ってみるか」
ズズズ ぐっ シルヴァの右腕が黒く染まる。
「!!」リーファが驚きの表情を浮かべた。
「うぉーー!!」シルヴァが右手に魔力を込め、
ゴーレムの中心の岩に殴りかかった。
ドン!!!!爆音とともに、ゴーレムが大きくのけぞった。
(これでも倒れねぇのかよ!!だったら、もう一発
、、、)
ビキビキビキビキ
「ぐあっ!!」突如シルヴァの右腕に激痛が走る。
(痛ってぇぇぇ!!!!!)思わず苦痛の顔を浮かべる。
ドスン、ドスン ゴーレムが近づく。
「くそ、、、!!」ゴーレムが腕を振り上げる。
フッ
ゴーレムが突然消えた。
「!!!!」シルヴァが目を見開く。
「今日はここまでです。」リーファが言う。
「あっ、うん、、、」
リーファがシルヴァの右手を見つめている。
「シルヴァさん、あなた、、、」
リーファが目線をシルヴァの目に変え、言う。思わずシルヴァは息を呑んだ。
「ダブルだったんですね!!!!すごいですよ!!!!」リーファが驚きながらも笑顔で、シルヴァの手を取った。
「えっ、、、??あっはぁ、、、」シルヴァが戸惑った。
「すごいですよ!ダブルなんて、私初めて見ましたよ!!」
「ダブル?」
「はい!!スキルを二つ持っていることをダブルと言うんです!!この前シルヴァさんが話してくれた、スキルとは全く別のスキルなんですね!!」
リーファが興奮気味に言った。
「あぁそうなんだ、、、」シルヴァが戸惑いながらも笑顔で言った。
(これが二つ目のスキル、、、威力はかなりあるが、連発はできないな、、、しかもまだ未完成。記憶のとはまだ到底追いつかないな。)シルヴァは記憶のスキルの大まかな能力と名前を思い出していた。
「悪魔の右手」
「え?」
「俺のこの二つ目のスキルの名前なんだ。」
「悪魔の右手、、、悪魔ですか、、、
随分と物騒な名前ですねぇ、、、」
「あぁいいんだ。これが1番合ってる。」シルヴァが右手を見ながら言う。
(これを使いこなせるようになれば、、、)
「よし!!修行の続きだ!!」
「わかりました。それでは魔力の基礎からやっていきますよ。」リーファが言う。
ーーーー1ヶ月後ーーーー
「もう1ヶ月か、、、早いな。」シルヴァが言う。
「そうですね。いよいよ今日が約束の日です。
今日倒せなかったら、旅には連れていきませんからね!!」リーファが言う。
「わかってるよ」
スッ リーファが杖を振ると地面からゴーレムが出てくる。
「よう、、、1ヶ月振りだな、、、」シルヴァがゴーレムを見上げながら言う。
(まさか、あれから一回もゴーレムと戦わなかったなんて、、、)
「眼!!」シルヴァが目に魔力を集める。
「力」 「B+」
「耐久」 「A」
「スピード」 「B」
「魔力」 「F」
「魔力操作・出力」「F」
「魔法」 「F」
「おっ!あの時より強くなってんな!」
(リーファの強さによって変わるものなのか?)
ドスン、ドスン ゴーレムがシルヴァに歩み寄る。
「いいぜ、、、俺の成長、見せてやるよ!!」
「シルヴァ・アルテイウス」
「力」 「A」
「耐久」 「B」
「スピード」 「B++」
「魔力」 「A」
「魔力操作・出力」「A」
「魔法」 「D」
1ヶ月振りだな end
ご精読ありがとうございました!!
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