説明しよう!
第4話です!是非読んでいってください!
夕焼け、日が落ちていき、空がオレンジ色に染まっていく。
(もう夕方か、こんな考えごとをしたのは久しぶりだな、、、)
ガチャ
(おっ、帰ってきたか。)
「よっ」腰を上げ、部屋を出る。
たったったっ
階段を降り、リビングに向かう。
「どうしたんですか?」リーファが言う。
「いや、なんか手伝いをと。」紅葉が言う。
「別にいいですよ!!ゆっくり休んでてください!」リーファが言う。
「いえいえ、なんか手伝わせてください!」紅葉が言う。
「ダメです!客人は休んでください!!」リーファが強く言う。
「うっ、、、分かりました、、、」紅葉が折れてしまった。
「じゃあ私の話相手になってくれませんか?」
たどたどしい、紅葉を見てリーファが言った。
「最近、人と話してなかったので」リーファが明るく言う。
「いいですよ」紅葉は助かったと思った。流石に料理ができるまで黙って待っておくのは、気まずかった。紅葉は椅子に座る。
「シルヴァさんはどこから来たんですか??」
リーファが何かを切りながら尋ねる。
「あっ、、、えっと、、、そのー」紅葉が戸惑う。
「?」リーファが首をかしげる。
「実は、、、覚えてなくて、、、」紅葉が言う。
「えぇ!!……記憶喪失、、ってことですか?」
リーファが言う。
「まぁそうですね、、、」紅葉が言う。
(まぁところどころは覚えてるんだけどね。)
「だから、この世界のことを説明してくれませんか?」紅葉が頼むように言う。
「わ、、、分かりました、、、」リーファが料理の手を止め、椅子に座った。
「とりあえず、基本的なことから、私たちの世界は魔力でできています。この魔力の元となっているのが、魔力素。私達には一人一人に魔力が宿っています。」
ズズズズ
突如リーファの周りにオーラのようなものが纏った。
「このように、魔力を使うことで、身体強化や、魔法を使うことができます。魔力は普通では、不可能なことを可能にします。魔法は魔力に属性を付与して、放出するものです。これで、ただ魔力を放出するより、強く放出できます。魔法は非常に応用がきくもので、「火」、「水」、「木」、「風」、
「土」の5つの基本属性から成り立っています。」
ぐぐぐぐ ボッ
リーファの手のひらで炎が現れた。
「そして、私達には魔力以外にもう一つ力があります。」
炎を消して、リーファが言う。
「それが能力。」
「能力、、、」紅葉が呟く。
「はい。能力です。スキルは、一人一つ所有しているもので、生まれた時点から持っています。スキルは世界を変えてしまう危険なものもあり、魔力素を多く含んだ植物や動物を「魔獣」と呼びます。シルヴァさんが会った、ウィーブルウッドも魔獣の一つです。」
リーファが説明する。
「なるほど。」紅葉が言う。
「次に、この世界の土地のことです。」
リーファが世界地図らしき物を取り出す。
広げられた地図には、五つの国があった。
「私たちは世界のことを「シーファ」と呼んでいます。そこから、五つの大国から成り立っているのです。」
「まず中心から、」リーファが中心の国を指して言う。
「「シーファの中心」 アーバス王国」
次に中心から、左上の国に、指さす。
「「雨の降る国」 シダリア王国」
続けて、左下の国に指をさす。
「「自然の国」 ヴァリオス王国」
次に、右上の国に指さす。
「「文化と神の国」 テリスト王国」
最後に右下に指をさす。
「「戦の国」 シデン王国」
リーファが丁寧に説明する。
「そして私達が今いるこの場所は、ヴァリオス王国とシデン王国を繋いでいる、リーシア高原です。」
リーファが地図をなぞって、説明する。
(なるほど、確かに俺が、考えた、、、のか??)
「これが私達の基本のことです。」
リーファが言う。
「ありがとうございます。何か少し思い出したような気もします、、、」紅葉が少し笑顔で言う。
「とりあえず、これでも読んでてください。」
そう言って、リーファは「魔導書」と書かれた本と、「シーファの全てと歴史」と書かれた二冊の本を渡してくれて、キッチンに戻っていった。
「夕飯を食べ終わった後に、魔力とスキルの説明をもっと詳しく話します。この世界で魔力のことを知らないのは、危険になりますからね。」
そう言ってリーファは料理を再開した。
(スキルか。俺はどんなスキルだったかねぇ?)
大まかなことはわかったが、知らぬことはまだまだ多い。
説明しよう! end
ご精読ありがとうございました!是非、コメントもしていってくだしい!!