表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/142

龍であるということ


俺は完全に龍になってしまったのだろうか。


殆ど変わって無い気もするし、全く変わってしまった気もする。

鏡面界で産まれたのだから、父親も母親もいた。兄弟も弟と妹が居たはずだ。

次第に薄れてゆくそれらの記憶は、今朝見た夢の様にいつか消えてしまうのだろう。

驚くことに、それに寂しさを感じる事は無かった。


魂の繋がりは以前よりもはっきりと感じ取ることが出来るようになっていた。

その繋がり方も一様ではなく、嗅覚や触覚と似たようにそれぞれ異なっていて、次第に複雑さを増してきていた。


更に龍になってから育ってきた感覚もある。

原初の力に由来するものらしいが、歪んでしまった事象に違和感を感じる様になってきたのだ。

シロや雪乃に言わせると、これは俺に独特の感覚らしく、他の人には分からないらしい。

逆に、在りのままに在るものに対して惹かれていくようになったと思う。

人や生き物、自然や事象など、対象は様々だ。


以前、首飾りに闇の種を宿した時にも、不思議と愛おしさを感じた。

おそらく、闇とは歪な者では無いのかもしれない。

もしかしたら、死さえも……。


そこまで考えると、もう自分は人とは言えないかもしれない。少なくとも人間の感覚ではない気がする。


カイの変化変様は、龍の成長としては全く正しいのだろう。


それが自分自身にとっても、大切なシロや雪乃、サラやババ様にとっても、良いものであって欲しいとカイは思うのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ