あなたは…
「シロ様、雪乃様。ありがとう御座いました。これで私達もこの地で生きる事が出来そうです。」
皆をホテルに送った後、サラはシロの家にお礼に訪れていた。
『ああするべきだったのでしょう。恵みの神様も祝福して下さいましたからね。』
サラは深く頭を下げた。
「そして、あの時、ハッキリと分かりましたわ。」
サラはカイに向き直り、
「あなたが達也と同じ魂を持っていることを。」
サラはじっとカイを見つめていたが、近寄ろうとはしなかった。
「どうか、幸せに生きて下さい。」
そう言って、優しく微笑んだのだった。
「ママ…」
「それでは、失礼します」
サラの目には涙が溢れていた。
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『はぁ、素直じゃないのう。』
『困った人ね。』
『時間が必要なんじゃろう。人の身では、そうかも知れん。』
『女子会に招待しようかしらね』
『…そうじゃな。』
シロと雪乃、レイヤとさくら。女子会メンバーの視線が俺に刺さる。
『ちょっと頼りないが、いけるかの』
「そうね、まあまあかな?」
「いけますかね?」
『大丈夫よ?…多分。』
「え?いやいや。なに?」
皆それぞれに、意味のありそうな、なさそうな微笑みを浮かべていた。
「頑張れよ、カイ」
「いや、坊は味方になれよ!」
こうして、次回の女子会の開催は決定したのだった。




