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リベンジ

翌日はカラッと晴れた気持ちの良い朝から始まった。


所どころに水溜りができていて、アメンボがスイスイと歩いている。


「坊、水溜りに空が映っててさ、アメンボが空を歩いているみたいだな」


「……………アメンボすげーな。」


俺達はアメンボをしばらく眺めていた。


「カイ、」


「ああ、」


「「 こんな感じだな 」」


空歩が出来るようになった。

アメンボ先生凄い!


その後、修練所まで空歩で来たので二人はもう、空中で飛んだり跳ねたり自由に動き回れる程になっていた。


「よし!この調子で石も割ってやろうぜ!」


「今日こそ成功させるぞ!」


−−−−−−−−−−−−−−−


ドオーン !!  ぱすっ


ドオーン!!  ぱすっ


「カイ!せめてドオーンて行けよ!」


「なんでだよ!そういう修行じゃ無いだろ!」


「じゃあ、せめてカタカナにしろよ!」


「…わかったよ。」


ドオーン   パスッ


ドオーン   パスッ


まだまだ修行は続くのだった。


−−−−−−−−−−−−−−−


レイヤと柳は、シロ達の家からお散歩に出ていた。


『この階層には危険な動物とか居ないから、心配ないわよ』


とシロが言っていたから、安心だ。


「とても綺麗な所ですね。」


「素晴らしいわ。ねえ、あの大きな木まで行ってみましょう?」


「そうですね。帰りは水鏡もありますし、行きましょう」


ドオーン  ドオーン


「あら、カイ達も始めたわね」


「あの、例の修行ですね」


「宮川さんは出来るのかしら?」


「分かりませんけど、あのドオーンんてのはやってましたよ?」


「やっぱり、宮川さんって凄いのね」


「でも、それを習得するのに20年かかったらしいですけど。」


「あの失敗のやつに20年か。」


「レイヤちゃん、言いかた、言いかた。師匠、泣いちゃいますって。」


「あっ、見て!綺麗な鳥が居るわ!」


「か、かわいい!」


レイヤ達は、燃えるような色の、大きな孔雀を見つけた。


逃げる様子もないので近寄って、話しかけてみる。


「こんにちは。私はレイヤと言います。」


「柳 さくらです」


『あら。私はフレアよ』


「フレアさんは、とても美しいわ」


『あら、嬉しいわね。貴女達は鏡面界から来たのね。』


「はい。よく分かりましたね?」


『その服装よ、恵みの大地には無いわ。凄く素敵ね。』


「ありがとう御座います!」


『今日はここで何をしているの?』


「私達ここに来たばかりなので、色々珍しくて、お散歩してたんです。」


『あら、それなら私が案内してあげるわ!』


「ホントに!?」


『ええ、もちろんよ。さあ、私の背に登りなさい。』


フレアは首を下げて二人を背に乗せた。


『しっかり掴まってね』


ふわりと一つ羽ばたくと、それが魔法であることが分かった。飛行魔法だ。


「うわー!すごーい!」


「フレア!ああ!もう最高!!」


『フフフッ!世界樹まで行くわよ!』


そして高く高く飛び上がって行った。


−−−−−−−−−−−−−−−


「なあ、カイ!あれ見ろよ!」


「あ!あの鳥はこの前の奴だよ!」


「背中に乗ってるの、レイヤだな」


「なんだあの鳥、レイヤの友達だったのか!」


「後で謝りに行こうぜ。」


「そうだね。怒ってるよ、きっと」



こうしてカイと坊のリベンジは終了した。






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