【親睦と理由を付けた宴会】後編
「くっ、最早ここまで…」
「まさか、ここまでとは…」
「ふ…不覚…」
「師匠!!し〜しよ〜〜〜う!」
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『フハハハ!私に勝とうなどとは!ひゃくまんねん早いわ!!』
『雪乃…次は…負けねえ…』
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『まあ。カイはお酒が強いのね!』
「………………」
『はい、どうぞ〜』
「シロさん。カイさん意識無いですよ?」
『まあまあ、こんなにこぼしちゃって!今拭いてあげるわ!』
「あっ、ここまでがワンセットなんですね。」
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「ババ様、私は帰りたくなかったのよ!あの子と離れたくなかったの!」
「そうかい、うんうん。ほら飲みな」
「…ありがとう。それでね!坂本ったら、もう……」
宴会は最後の一人になるまで続いて、朝になった。
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『おはよう』
「おはようございます。雪乃さん。」
気がつけば、ホテルのオーナールームであった。
『皆を運んでおいたでの。私の勝ちじゃな!』
ひゅっと風が吹いて、雪乃は消えてしまった。
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「シロ…おはよう」
『あら、おはよう。カイ。はい、お水よ』
「……凄く楽しかったね」
『フフッ、そうね。また皆んなで飲みましょう。』
「坊は?」
『まだ寝てるわ。かわいいわね』
「ほんとだ。ははは」
『フフフッ』
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「あの宮川という奴は、なかなかだったな」
「うむ。鏡面界も侮れないものだ」
「ああ。俺も、もっと鍛錬しなければいかんな」
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「あの人。絶対にパパだわ!」
「おやおや、帰らなかったのかい?」
「…わたし、置いてけぼりになったみたい…」
何やら波乱の予感がするのだった。




