エピローグ
最終話になります。
ここ迄読んで頂き、ありがとう御座いました。
私が見ている景色は、多分皆んなとは少し違うのかな。
だって、あんなに仲が良かったロキを仲間外れにして、まるで最初からそこに居なかったみたいに無視するなんて。
私はそんなロキが可哀そう。
ロキを虐めないでって泣いて頼んだのに、皆んな新しい世界を創るのに夢中になって、話を聞いてくれないの。
きっと私とロキが嫌いになったのね。
あこちゃんは、『マリカはまだ小さいから、分からないことも多いのよ』と慰めてくれるけど、ロキの事は『何のことかしら?』と本当に忘れてしまったみたいなの。
ある日の朝、ロキは家から居なくなってしまったわ。可哀そうなロキ。
だから私は決めたの。ロキを探しに行くわ。
でも、何処に行ってしまったのかしら。
世界は凄く広くて、暗くて、とっても寂しかった。きっとロキも寂しくて泣いてるわ。
私は長い間探し回って、遠い遠い氷の星の洞窟で、厚い氷の壁の中のロキを見付けたの。
そして、二人であこちゃんに会いに行ったわ。
あこちゃんはごめんなさいって謝ってくれた。そして恵みの大地に私達の居場所を作ってくれたの。
テラもレイヤもカイも皆んな龍になってしまったんだって。
あこちゃんは、神様が悪戯したせいで、皆んなロキが見えなくなって、忘れてしまっていたんだと教えてくれたわ。
神様も悪戯するのね。
私は皆んなと仲直りがしたかったから、そうなりますようにってお祈りしていたの。
とってもとっても一生懸命お祈りしたのよ。
そしたらね、カイとレイヤも戻って来てくれたわ。
カイが私の頭を撫でてくれたの。
レイヤもぎゅーってしてくれたわ。
ロキも嬉しそうだし、テラのお仕事も終わったんですって。
これで、皆んな仲直りね。
あこちゃんの作ってくれた新しいお家で、いつまでも、いつまでも、皆んなで一緒に暮らしていきましょうね。
外伝になりますが、さくらちゃんの鏡面界シリーズを書きたいと思っています。お楽しみに!!