見習いママ、見習いパパ
『かんちゃん。私は見習いママよ!』
『笑ってるわ!かわいい!』
「フフフッ。かんちゃんにはママがいっぱいで幸せだわ!」
「アキ、お土産持って来たわ。」
「レイヤ、いつもありがとう。」
「まあ、かんちゃん元気そうね。また大きくなっわ!」
「赤ちゃんて凄いわ。皆んな、かんちゃんを見て笑うのよ。」
「うふふ!そうね。何でかしら。」
『アキ先輩!かんちゃんがうんちしました!』
「あら、ぴーちゃんありがとう!」
「ぴーちゃんもちゃんと見習いママさんになったわね!」
『えへへ、クロも見習いママさんになったのよ!』
『見習いママの見習いなの。修行中よ!』
「フフフッ、クロも頑張ってるじゃない」
『うん!』
「アキ、また来るわね!」
「ええ、ありがとう。冒険、気を付けてね」
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「坊、何やってるんだい?」
「オシメを替える練習だぜ!結構難しいんだ!」
「坊は見習いパパなんだってさ」
「あはは!ぴーちゃんみたいだな!」
「そうなんだ。ぴーちゃんに言われたんだよ、坊は見習いパパになりなさいって。」
「それじゃ、断れないな」
「実は俺もクロに言われた。見習いパパの見習いになりなさいってさ。」
「そうなのかい?実はね、俺もシロに言われたんだよ」
「カイもかよ!」
「うん。パパになりなさいってさ」
「………カイ」
「………頑張れよ」
「…………だな」
三人が見上げた夏の空は、何処までも青かった。




