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異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた  作者: りゅう
神界派閥抗争編
65/222

第65話 七人の侍女と神魔動アシスト自転車2

 次の日も侍女隊は自転車の訓練に励んだ。

 お陰で、全員が自転車に乗れるようになった。やはり、若いだけあって物覚えもいいようだ。もう中庭だけでなく、どこでもすいすい走り回ることが出来るようだ。

 これで、七人の侍女たちは機動力を得たことになる。七人の侍女自転車部隊の誕生である。


「マスター、すばらしい馬をありがとうございます。これなら普通の馬で入れないような狭い道でも入れます」とミゼールが嬉しそうに言った。そうそう、それが最大の武器だよな。そんなところへ行く用事があるかどうかは知らないが、そういうことだ。馬の世話も不要だしな。

 ただ、機動力は得たが、体力は如何ともしがたい。


「うんそうだな。ただ、お前たちの体力の無さにはがっかりだが」

「済みません、マスター」とシュリ。

「ごめんなさいなの」とクレオ。

 あれ? ちょっと、言いすぎたか?

「今日は、そんなお前たちにプレゼントを持って来た。これだ」そう言って俺は片手に持った神魔動アシストモジュールを高く掲げて見せた。これは自転車に装着して使う。


 俺の手の中の神魔動アシストモジュールを不思議そうに見上げる侍女隊の七名。この中にはエネルギー源の神魔モジュールと魔道具が入っている。

「これを自転車に付けると、お前らの補助をしてくれる。疲れてても軽くペダルを踏めるようになるぞ」

 実は、自転車の軸には神魔動モーターが仕込んである。この自転車は神魔動アシスト自転車なのだ。今までは、このモジュールを取り外していただけなのだ。


「ほ、ほんとうですかマスター」とミゼール。

「うそ~っ」とシュリ。

「す、素敵ですわマスター」とミリス。

「わらしにも使えます?」とパメラ。

「クレオも早く走れるの?」

「嬉しいですの」とマナ。

「やった~っ」とスノウ。


 俺は、全員の自転車に神魔動アシストモジュールを装着してやった。すると、みんな嬉々として走り回っていた。


  *  *  *


「これ、すばらし~。これなら、神魔動車とも競争できます!」いやミゼール。それ、やり過ぎだから。あれ? そう言えば、速度制限とか付いてないな。問題あるか?

「うん、シュリはアシスト無しでも結構いけたけど、これがあれば一日中走ってられそう」確かにシュリは、この中では体力があるほうだよな。

「わたくし、もうこれなしでは生きていけませんわ」ああ、行動半径が一気に広がるからな。そういう感じにはなる。そういや、買い物カゴも付けてやろう。

「わらし、こんなに早く走れるなんて夢みたい」うんうん。そうだよな。

「クレオは大人の階段を上ったの」上ってません。まぁ、でも自分の能力が拡大した様な感覚にもなるかもな。出来ることは増えたわけだし。

「マナは、このモジュールで生き返りました」まぁ、分かる。運動なんかしなかったお姫様だからな。

「スノウの得意技は手放しです!」なに? 見たら、本当に技を取得してた! スノウも運動神経いいようだ。


  *  *  *


 一通り見て問題無いようなので、俺は再び全員を集めて言った。


「実はもう一つプレゼントがある。これだ。ユニフォームだ。おそろいの衣装だな。侍女隊専用の服装というわけだ」


 俺は、ワンピースタイプで簡単に着られて動きやすいユニフォームを披露した。まぁ、どっかで見たよーな、見てないような。変身後のスーツっぽいような、違うような奴だ。


「わ~っ、すごーい。これ着てしゅつど~するんですね」とシュリ。


 やっぱりタブレットで見たか。まぁ、別に着なくてもいいのだが。動きにくいドレスとかじゃ不味いと思っただけだ。


「素敵ですわ。ああマスター、私が動きにくい服装なのを見て、これを作ってくださったんですね。嬉しいですわ」とミリス。


 まぁ、当たらずとも遠からずだな。てか、そういうことにしよう。


「これで、空も飛べるの?」とパメラ。


 いや、それはない。って、そんな奴あったか?


「しゅわっち」とクレオ。


 まぁ、言いたいことは分かる。あれも着てたよな。どう見ても。


「わたくし、変身しちゃうの~」うん、それそれ。

「ナナレンジャー」なんでだよ。てか、全員同じ色だよ。


「この神魔動アシスト自転車で任務を遂行するときはこれを着るってことでいんじゃないか? 自分たちの自由な時間と区別できるだろ?」

「うん。かっこいい」とシュリ。

「はい。早く着たいですわ」とミリス。

「クレオも着るの」

「私も、着たいですの」

「早速、着替えて来よう!」とスノウ。


 メンバーに好評で良かったと思ってたら、それ以上に街で好評だった。っていうか、大人気になった。

 このユニフォームを着て、女神様の紋章付きの赤いアシスト自転車で街中を走る侍女達は、目立ちまくっていた。


「きゃ~っ、侍女隊よ~っ。こっち向いて~」侍女隊が走っていると、何故か女の子達から声が掛かった。理由は不明。

「ほら。お嬢ちゃん、うちの果実水だよ飲んどくれ~」露店のおばちゃんにも大人気。で、帰って来た時には、買い物かごが何故かいっぱいに。理由は不明。


 瞬く間に、七人の侍女は街の有名人というか人気者になっていた。特に隣の教会のシスター達から熱狂的に支持されてる模様。理由は不明。てか、俺は別にプロヂューサーじゃないし人気の分析とかしてないし。

 あと、同時に「七人の侍女隊」が、ほぼ正式名称のようになっていた。そして、当然のように自転車の注文が殺到した。いや、マジでとんでもなく。


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