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プロローグ

「第1部隊と第2部隊はこの私に続け!!」


敵国の兵士に囲まれ、もう勝つことを諦めた方が早いと思われる絶望的な状況の中、一人の騎士がただ一つの剣を握り、1ミリも希望を捨ててない意志の強い瞳捨てることなく、目の前にいる多数の敵に剣をふる。


敵国からもその名を聞いただけで恐れられる団長が不在の今、俺達には一体何ができるというのだろうか……


「どうした、我が騎士団の騎士はその程度か

?騎士を名乗るのなら、息絶えるときまで戦い続けろ!!」


足が震えて一歩も動けない俺とは違って、彼女は迷いなく剣を振るい、敵を一人また一人と倒していく。


どうして、彼女は戦えもせず、ただ飾りと化した剣を握っている騎士たちを見捨てずに、一人で戦い続けているのだろう。


俺は貴方のような騎士を名乗る勇気など、持ち合わせていないのに……


「これで終わりだ!!」


「うわぁッ!!」


それでも彼女は戦続け、遂に数多の敵兵の奥に隠れていた敵兵の指示者の首を切り、


「我が騎士団の勝利だ!!」


透き通るような声とともに、剣を天に掲げた。


「ウォォォォォォー」


勝利の合図に周りの仲間達は一斉に雄叫びを上げる。両耳の鼓膜が騎士たちの声で破れそうななか、俺は天高く敵兵の血で染まった剣をかがげる彼女からいっしょたりとも目を離せずにいた。敵兵の血で隊服も剣も赤く染まっていたが、絶望を塗り替え、日の光に照らされた彼女はまさに、俺が求める理想の騎士そのもので、今までに見たことがないほどに美しい姿をしていたから……



始めまして、星森みゆきと申します。

エブリスタでずっと活動してきましたが、この度なろうの方にも小説を投稿させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

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