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テーマ詩集:遊戯場

GAME & SHOW MUST GO ON

作者: 歌川 詩季

 タイトル困りました。

 潔くあきらめて 白装束(しょうぞく)に身を包み

 せめて散るときは美しくだとかは 馬鹿げた自己憐憫(れんびん)

 そんなのは泥臭く 泥まみれで生き抜いてきた

 やつらだけが(かか)げる資格をもつスローガン


 のまれてからじゃ 手遅れだからさ

 悪足掻(わるあが)きはむしろ最善の手

 西むいた犬が 短い尻尾をまだ

 天にむけて立ててるのに

 おまえはなんてつらだよ


 賭ける価値のある命なら 文無しになるまで

 期待値の低さにがっくりくるけど

 惜しむ余地のある命なら 手詰まりになるまで

 揺り籠から乗り継いだのは 墓場へと直通の

 乳母車だったとしても それがなんだってんだ



 これまでと腹(くく)死装束(しにしょうぞく)で身を清め

 水を去るときは濁さないだとかは 幼稚な自己陶酔

 そいつは血生臭く 血まみれで死に損なった

 やつらだけが手にする権利のあるスローダウン


 溺れてからじゃ 遅きに失する

 無駄骨さえときに最善策

 (うつむ)いた犬が 伏したる両目をまだ

 ぎらつかせているってのに

 おれたちゃなんてざまだよ


 照らす闇のある炎なら 燃えかすになるまで

 期待度の高さがずっしりくるけど

 解かす氷ある炎なら 黒焦げになるまで

 幕開けからくりひろげるは 絶え間ない幕間劇

 気がついたら幕引きでも それがどうだってんだ

 ほんとに、困ったぞ(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 白装束、懐かしいです。 岐阜県郡上市の山間部で20年前、話題になりました。 その後、解散したらしく面影も何も在りません。
[良い点] 上手い。 [気になる点] 無 [一言] 少しずつ、貴殿の、誌を読んでいまう。
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