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第1話

なんか、人間でいることに疲れたから自殺しようと思って家具とか売って自分の口座を全額おろして全額両親に送っていつでも死ねる状態になった。

最期にコーヒーが飲みたいと思った。

これが自分に対しての最期のワガママだと思った

だから近くにあった三日月が目印の喫茶店に入った。

『ん?、あぁ、いらっしゃいませ~』

その喫茶店の店員であろう女の子が一人やる気のない声で言った。

「すいません、オリジナルブレンド一杯ください」

『あい、オリジナルブレンドですね。』

そういえばコーヒーは何年ぶりに飲むだろう。

そんな考察に意識が入り浸っているうちに

『お待たせしました~オリジナルブレンドです。』

彼女の声が時報のように意識を引き戻した

『ごゆっくり~』

「あの」

『はい?』

「ここってあなただけなんですか?」

『あぁ、そうですよ。』

「そうですか、ありがとうございます。」

『はぁ』

そう言うと彼女はすぐに元の場所に戻って頬杖をついていた。

ここのオリジナルブレンドの匂いはとても良い香りだ。

微かに甘い匂いがする。

匂いを楽しみ味を楽しむ

そんな楽しい時間はすぐに終わる。

「すいません、お会計お願いします」

『ん、あ、はい...えっと、オリジナルブレンド一杯で220円です』

「はい、じゃあちょうど」

『はい、ありがとうございました~』

これでもう心残りはない。

『あぁ、そうだ。道中少し気をつけて』

「なんかあったんですか?」

『いや、別に一応言っておこうかと』

「ご親切にどうも」

ドアを開けて歩いていく。

そして街を外れて森に入った。

ここで死ねば誰にも周知されずに死ねるだろうか。

鬱蒼とした森、ここは樹海のようでとても良い自殺スポットだと思った。

そんなことを考えていた次の瞬間

聞いたことのないような唸り声が聞こえてその声の主に自分は驚愕した。

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