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転生勇者の息子だと!?  作者: のび助
2/5

1話 常識人がいないだと?


俺は明日葉 優樹

田舎の中学に通っている。

今年で中学卒業だ。


見た目は悪くない(むしろ良い)し

性格もいたって普通。

物覚えだって良いし、運動もできる。

話しやすいし、相談もできる。


しかし何故か彼氏としてはないわー。


とはクラス女子の全員に言われたセリフである。

もちろん口を揃えて言われた俺はその日から


普通に3日寝込んだ。


まぁね。振られた訳じゃないし。

玉砕回数は未だ0回ですし?

こっちから告白した事無いし。


ヘタレ?


うるさいよ。ヘタレだよ。悪いか。

まだ中学生だぜ?田舎だしな!

付き合って何するっていうのさ!


だから俺は高校へ行ったら見知らぬ環境で

1からスタートを切るのさ!

いやー楽しみだなぁ高校生活!!


学校から貰ってきた

進路先提出用紙を見てニヤける。


「優樹よーぃ、飯じゃぞー!」


「わかったよーじいちゃーーん!」


おっと飯か。

うちは二階建ての一軒家で

祖父母と俺の3人ぐらしだ。

物心ついた時から両親はおらず

祖父母に育てられた。

子供の頃祖父に両親の事を聞いた事があるが

その時の祖父からの言葉は


「お前の父さんと母さんは遠い所にいるんじゃよ。お前も大人になればわかる。」


普段テキトーなじいちゃんが

真面目に言うもんだから

その後詳しく聞くことはなかった。


まぁ祖父母に育てて貰ってるし感謝はしている。

勉強も真面目にしたし、じいちゃんの趣味の

なんだかよくわからない武道にも

小さい頃から付き合っている。


お金はかかるがやはり高校へは行きたいし

まずは相談してみなくちゃな!


飯に呼ばれたし夕飯食べながら聞いてみよう。


「じいちゃん。学校から進路の紙貰ってきたんだけどさ。俺……」


「優樹よ、お主高校へは行かなくてええからの?」


「はい?じいちゃんどゆこと??」


「そのまんまの意味じゃよ。高校へは行かなくてよいぞ。中学卒業したらこの場所から離れるからのぅ。」


この場所から離れる…?


「じいちゃん初耳だぞ!?」


「そりゃそうじゃろう。言ってないし。」


ひでぇ!!ちょっ…マジでか…。


「え、んじゃ俺はどうすりゃいいんだよ?」


「まぁとりあえず卒業してからじゃな。詳しい話はその後ちゃんとするわい。」


とまぁそんなこんなで俺の高校生ライフは

唐突に終わりを告げる事になったのだった。


俺の青春…いつかまた会おう……。クッ…!


そして周りの友達や教師から驚かれつつ

卒業を迎え涙ながらに帰宅し

(別に告白とか期待してた訳じゃ無いし?

学生服のボタンは全部無いし?

袖とか裏地のボタンも無いし?

でもこくは……いや、感動して泣いてたんだよ。

わかるだろ?)家でボーッとしていたら


異世界転移で親父の元に召喚させられた訳だ。


しかも親父が異世界転生勇者で?一国の王で?

一体全体なんのこっちゃって話だよ。


「あれ?ところでじいちゃんは?」


「お?じいちゃんならそこだ」


と指差した方を見るとアロハシャツに

白の短パンに魔法使いのローブを着た

じいちゃんがそこに立っていた。


「おぅ、優樹、驚いたか?ワシ宰相なんじゃよ?かっこいいじゃろ?このローブ!」


「下の服で台無しだよ!てか宰相がずっと俺の世話してたとかいなくても変わらねぇんじゃねぇの!?」


「そんな事言わんで欲しいのぅ…ワシ寂しいのじゃが…」


しらねーーーーーよ!!!

まともな奴説明してくれーー!!!


親族に味方はいなかった。






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