0話 実は勇者の息子だと?
人より運動が出来て、物覚えも良くて
学校に1人はいる(と思う)整った顔立ちの
15歳の少年、明日葉 優樹。
両親はおらず祖父母に育てられた優樹は
中学卒業を控え今後の事を考えていた。
普通に高校へ行くつもりだったのだが
何故か祖父に反対され
どうしたものかと悩んでいた…が。
卒業式を終え、無事に告白フラグをへし折り。
色んな意味で打ちのめされ家の縁側で
ボケッとしていると祖父がやってきて…。
「やっと成人じゃのう!いやー長かった。そんじゃまー……行ってこい優樹!また後で会おうの。」
そんなツッコミどころ満載のセリフに
思わずツッコミを入れようとした優樹は…
突然光に包まれ視界が真っ白に染まり
意識をうしなった。
意識を取り戻した優樹の目に飛び込んで来たのは…
何故か豪華な服を着て
アニメのような玉座に座った
写真でしか見た事のなかった父親の顔だった。
「やっと来たか優樹!!俺に似て中々いい男に育ったじゃないか!感謝しろよ!まぁ半分はお前の母さんの血だから物覚えも良かったんだろうがな!ハッハッハ!」
と服装と態度が全く合っていない事を言い出した。
「なっ…えっ!?親父!?ここはどこで…と言うか生きてたのかよ!?一体どういうことだよ!」
「ん?おぉ、説明してやろう。お前はこの俺、転生勇者にしてこの大陸の王になった、明日葉 和樹の息子だ!!」
俺は異世界転生勇者の息子だったらしい。